株式会社ロボトラック

自動運転大型トラックのソリューションを開発する株式会社ロボトラックは、シードラウンドにおいて、3億円の資金調達を実施(第三者割当増資)。
今回の引受先は東京大学協創プラットフォーム開発、PKSHAアルゴリズム2号ファンド、AIS CAPITALなど。
同社は、2024年4月に設立され、大型トラック向けの自動運転技術とその応用ソリューションを開発している。独自のAIアルゴリズムやロボティクス技術を駆使し、効率的で持続可能な輸送システムの構築している。また、ドライバー不足問題への対応、運用コストの最大40%削減。高度なセンサーシステムによる道路安全性の向上を特徴としている。
2025年2月には、新東名高速道路の駿河湾沼津SA―浜松SA間で自動運転トラックによる100kmの走行テストに成功。今後は、2025年11月に東京―名古屋間(約300km)、2026年中には東京―大阪間(約600km)でのレベル4相当の実証実験を計画しており、最終的には完全無人運転の実現を目指している。
代表取締役CEOのNan Wu氏は、早稲田大学で研究助手や客員准教授を務めた後、米国の自動運転企業Tusimple社を共同創業。同社のトラック自動運転システム開発を牽引し、Tusimple Japanの代表を務めた。
Nan Wu氏は、「今まで一連のテスト成功を通じ、技術実用化の可能性を確信しております。2025年東京-名古屋、2026年東京-大阪、更に完全無人化実現へ向け、物流業界の現場ニーズに応えるカスタマイズ開発と信頼構築に注力。業界の課題解決に貢献すべく、自動運転技術の社会実装を加速してまいります。」と述べている(一部抜粋)。
物流業界では、2024年問題として知られるドライバー不足や労働時間規制の強化が課題となっており、自動運転技術の導入による効率化が期待されている。ロボトラックは、これらの課題解決に向けて、技術開発の強化と実証実験の拡大を進めている。
今回調達した資金は、自動運転技術のさらなる進化に向けた研究開発や、大規模な実証実験の実施、物流・インフラ事業者との連携強化に活用される予定である。レベル4の自動運転トラックの早期実現に向けて、社会実装への歩みを加速させていく方針だ。
画像はロボトラック プレスリリースより