メタジェンセラピューティクス、シリーズBで23.2億円調達──腸内細菌医療の社会実装を加速


腸内細菌叢のバランスの乱れを治療する経口IgA抗体医薬の開発を進めるイグアルファン株式会社は、UntroD Capital Japan、インスパイア・インベストメント等を引受先とするプレシードラウンドで、総額3.1億円の資金調達を実施した。今回の調達により、累計調達額は7.6億円となった。(厚生労働省の助成金を含む)
イグアルファンは、東京大学定量生命科学研究所での新藏礼子教授によるIgA抗体等に関わる研究成果の実用化を目的として2022年4月に設立。経口投与可能なIgA抗体医薬品の開発を中核事業とし、腸内細菌叢(そう)のバランス異常(ディスバイオーシス)に起因する様々な疾患の治療ならびに予防を目指すプラットフォームを構築している。独自の製法特許(国内登録済)に基づき、IgA多量体抗体を高効率に製造できる技術基盤を保有し、大学研究室発の研究成果を応用。すでにCell Pool※作製を終えており、新たにRCB(Research Cell Bank:研究用細胞バンク)の作製段階に入っている。治療用医薬品や健康食品などの領域での活用が期待されている。
2025年6月には、厚生労働省の「創薬エコシステム発展支援事業」の支援対象者に採択され、4.5億円の助成を受けている。
代表取締役は新貝康司氏。1980年に日本専売公社(現・日本たばこ産業〈JT〉)へ入社後、財務領域を軸にキャリアを重ねた。2001年に財務企画部長、2004年に財務責任者として執行役員に就任し、以降、取締役執行役員(財務責任者)を経て2006年にJT取締役。あわせてJT International S.A.のエグゼクティブ・ヴァイスプレジデントも務めた。2011年にはJT代表取締役副社長に就き、2018年に同社取締役。2019年から第一生命ホールディングスの社外取締役を務める。さらに、2022年に新貝経営研究所の代表取締役、2025年2月にはイグアルファンの代表取締役に就任している。
今回調達した資金は、すでに着手しているRCBの作製、製造プロセスの開発、分析法の開発、Non-GMP製造、ならびに会社機能の強化に充当する計画である。今後もヒトを含めた宿主と腸内細菌叢の健全な共生系実現を目指し、経口IgA抗体医薬品の開発を加速する方針だ。
※Cell pool: 抗体を作るように設計・選別された細胞群
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