VideoTouch株式会社

教育AIプラットフォーム開発のVideoTouch株式会社(以下「VT社」)は、AIアルゴリズム開発を手がける株式会社PKSHA Technology(以下「PKSHA社」)との間で、資本業務提携を締結した。
VT社は、2013年4月に設立され、コンタクトセンター向けの教育AIプラットフォーム「VideoTouch」や対話型研修AIサービス「AIロープレ」を開発・運営している。これらのサービスは、多くの大手企業のコンタクトセンターで導入されており、現場での活用が広がっている。
PKSHA社は、2012年10月に設立され、自然言語処理や機械学習などの技術を活用したアルゴリズムソリューションを提供している。同社のAIソリューションやSaaSは4330社以上の企業で導入されており、特にチャットボットやボイスボットなど、コンタクトセンター領域での導入が広がっている。
今回の提携により、VT社のコンタクトセンター向け教育AIに関するノウハウと、PKSHA社の先端AI技術を融合させ、人材育成領域を中心にコンタクトセンターにおけるAI実装を強化・拡充する計画である。具体的には、VT社の「VideoTouch」や「AIロープレ」にPKSHA社の高度なAI技術を組み合わせ、ユーザー企業に対して、より高度で効果的な教育体験を低コストで提供することを目指す。
また、両社の顧客基盤とノウハウを活用し、営業面でも連携を図り、金融業界を皮切りに全産業のコンタクトセンター市場の開拓を進める予定である。この協力により、両社はサービスの開発・提供体制をいっそう強化し、持続的な事業成長を図る考えだ。
VT社の代表取締役CEO上坂 優太氏は、「PKSHA社との資本業務提携を通じて、市場におけるNo.1の地位を強固なものとし、提供価値のさらなる拡大を目指します。『人とAIが共進化する未来』に向け、生成AIの産業実装をリードし、人間の能力とAIが互いに高め合う新たな価値創造を通じて、社会全体にポジティブなインパクトを与えるサービスを創出してまいります。」と述べている。
PKSHA社の代表取締役上野 山勝也氏は、「今回のVideoTouch社との資本業務提携を通じ、研修領域における高度なAI活用を推進することで、単なる効率化に留まらず、オペレーター一人ひとりの能力を拡張し、顧客体験の変革を加速させていきたいと考えています。両社の強みを掛け合わせることで、人とAIが共働し、新たな価値を創造していく未来を切り拓いていきます。」とコメントしている。
今回の資金調達を通じて、VT社は既存事業の拡大に加え、新たな領域への進出も計画している。エンジニアやエンタープライズ営業などの人材採用も強化し、体制の拡充を図る方針だ。
画像はVideoTouchプレスリリースより