11月10日、国内最大級のスタートアップカンファレンス B Dash Camp 2023 Fall in Fukuoka 内で、ピッチコンテスト「Pitch Arena」の Final Round が開催され、カメラのモーションキャプチャをもとにAIで姿勢分析や動作分析を行うアプリ「Sportip Pro」などを提供する 株式会社Sportip が優勝した。
今回で20回目を迎える B Dash Camp の中でも、最後のコンテンツであり特に注目度の高い「Pitch Arena」。前日の First Round(予選)を勝ち上がった7社が登壇し、多くの観客が会場で見守る中、ハイレベルなプレゼンテーションが行われた。7名の審査員による審査の末、株式会社Sportip が優勝を手にした。
同社は、AIを活用して運動支援などを行う筑波大学発のスタートアップ。カメラのモーションキャプチャを利用して姿勢分析や動作分析を高精度かつ瞬時に行う技術をベースとして、フィットネスクラブ向けの「Sportip Pro」や、介護・デイサービス向けの介護支援アプリ「リハケア」を提供する。リリース後、急成長を見せており、現時点で月次経常収益(MRR)は、1400万円を超え、月次解約率は0.32%と高い継続率を誇る。今後は、フィットネスジムや接骨院など導入店舗を拡大するとともに、アジアを中心としたグローバル展開を目指す。
準優勝には、愛犬の鼻紋をスマホで認証することで顔認証のように識別することができるアプリ「Nose ID」を提供する株式会社S’more が入賞した。
優勝 :株式会社Sportip
カメラのモーションキャプチャをもとにAIで姿勢分析や動作分析を行うアプリ「Sportip Pro」を提供する株式会社Sportip
準優勝:株式会社S'more
鼻紋をスマホで認証することで顔認証のように愛犬を識別することができるアプリ「Nose ID」を提供する株式会社S’more
また、スポンサー企業より送られる各賞は以下のとおり。
野村賞:株式会社S’more
ノバセル賞:株式会社Sportip
AGS賞:株式会社Sportip
パーソル賞:株式会社mento
バクラク賞:株式会社PICK
NOT A HOTEL賞:株式会社PICK
キャスター賞:株式会社PICK
今回の Pitch Arena は150社を超えるスタートアップから応募があり、9日には審査を通過した15社が First Round(予選)が行われた。
また、Final Round の審査員はそれぞれ以下の方々が務めた。
・青柳 直樹 氏|メルカリ 上級執行役員 SVP of Japan Region
・清明 祐子 氏|マネックスグループ 代表執行役社長CEO
・長井 里実 氏|野村證券 コーポレート・ファイナンス八部 部長
・舛田 淳 氏|LINEヤフー 上級執行役員 エンターテインメントカンパニーCEO
・宮田 昇始 氏|Nstock 代表取締役CEO / SmartHR 取締役ファウンダー
・吉田 浩一郎 氏|クラウドワークス 代表取締役社長 兼 CEO
・渡辺 洋行 氏|B Dash Ventures 代表取締役社長
過去に本戦に登壇した企業から、数多くのIPOやM&Aも生まれており、各社の今後の成長に注目したい。