解析技術で大型宇宙構造物の開発を支える「cosmobloom」が優勝、B Dash Camp 2025 Spring Pitch Arena 開催

解析技術で大型宇宙構造物の開発を支える「cosmobloom」が優勝、B Dash Camp 2025 Spring Pitch Arena 開催

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KEPPLE編集部
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5月23日、国内最大級のスタートアップカンファレンス B Dash Camp 2025 Spring 内で、ピッチコンテスト「Pitch Arena」の Final Round が開催され、宇宙構造物の開発に伴う解析・設計支援などを手がける 株式会社cosmobloomが優勝した。

同社は、日本大学理工学部航空宇宙工学科宮崎研究室(現 JAXA 宇宙構造システム研究室)を前身としたスタートアップ。膜面やケーブルなど「柔軟展開構造物」の解析技術をコアに持ち、JAXAや民間企業向けに解析・設計支援を行うほか、自社でも宇宙構造物の開発に取り組む。
既に複数の公募プログラムに採択されるなど着実に実績を積み上げており、今後は、宇宙太陽光発電インフラの実現をはじめとする先端分野への展開を目指す。

前回の B Dash Camp からおよそ半年が経ち、スタートアップを取り巻く環境は大きく変化した。特に、生成AIをはじめとするテクノロジーの急速な進化は、各産業に革新をもたらしつつある。また、東京証券取引所のグロース市場における上場維持基準の見直しを含めた市場構造改革も進行中であり、スタートアップの成長戦略にも大きな影響を与えている。

今回のB Dash Campでは、「A New Beginning」をテーマに掲げ、急激な変化の渦中にあるスタートアップ業界の今後について、活発な議論が交わされた。象徴的だったのは、いま求められているスタートアップの変化だ。今後はこれまで以上に、時価総額1000億円規模の企業を目指すという高い視座を持つとともに、新たな産業の創出に挑む姿勢が強く求められている。

今回、Pitch Arena においても新たな試みとして、応募条件に「時価総額1000億円を目指せるポテンシャルを持つ企業」であることが明示され、よりスケール志向の高いスタートアップの参加を促した。

前日の First Round(予選)を勝ち上がった7社が登壇。多くの観客が会場で見守る中、バラエティ豊かなスタートアップによるプレゼンテーションが行われた。6名の審査員による審査の末、株式会社cosmobloomが優勝を手にした。

準優勝には、ごみを資源に変える小型アップサイクルプラントを提供する 株式会社JOYCLE が輝いた

優勝:株式会社cosmobloom

宇宙構造物の開発に伴う解析・設計支援などを手がける株式会社cosmobloom

cosmobloom

準優勝:株式会社JOYCLE

ごみを資源に変える小型アップサイクルプラントを提供する株式会社JOYCLE

JOYCLE

また、スポンサー企業より贈られた各賞は以下のとおり。
野村賞:株式会社JOYCLE
AGS賞:Parakeet株式会社
ノバセル賞:株式会社カサナレ
パーソル賞:Parakeet株式会社
UPSIDER賞:株式会社cosmobloom

今回の Pitch Arena は120社を超えるスタートアップが応募があり、22日には審査を通過した12社が First Round(予選)が行われた。

また、Final Round の審査員はそれぞれ以下の方々が務めた。
・里見 治紀 氏(セガサミーホールディングス)
・清明 祐子 氏(マネックスグループ)
・長井 里実 氏(野村證券)
・舛田 淳 氏(LINEヤフー)
・宮田 昇始 氏(Nstock)
・渡辺 洋行 氏(B Dash Ventures)

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