物流の効率化を実現するシマントがシリーズAラウンドにて、第三者割当増資による2億円の資金調達を実施したことを明らかにした。
今回のラウンドでの引受先は、ベンチャーラボインベストメント、ネクスウェイ、北陸地域ベンチャーファンドの3社。
シマントは物流の「2024年問題」に対応するソリューションを提供している。2024年4月から施行される働き方改革関連法により、ドライバーの時間外労働が年間960時間に制限され、物流効率の低下が懸念されている。
同社のソリューションは、企業間物流の効率化に重点を置いており、各種TMS(配車管理システム)データの取り込みに対応したシステムを開発している。これにより、現行のTMSを活用しながら新システムを導入することが可能だ。将来的には、紙の運行日報をAI-OCRで読み込み、データ化することも計画している。
同社は、みずほ銀行での勤務を経て和田 怜氏が2014年に設立した。和田氏は、みずほ銀行にて法人営業や法人業績推進企画、事業承継などに携わった経験を持つ。
2024年3月には、ネッツトヨタ熊本と共同で自動車の配送を大幅に効率化するためのシステム開発を開始した。同年6月には、運賃精算業務支援システム「trucXing PMS」を三菱食品と共同で開発を開始した。今後は、各業界ごとに対応できる物流プラットフォームの構築を目指しているという。今回の調達資金はプロダクト開発、マーケティング、採用強化に充当する。
画像はシマントプレスリリースより