ノーコードデータ連携サービスの株式会社Datableが見据える「コンポーザブルシステム」の基盤構築

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KEPPLE編集部

SaaSのインテグレーション開発を支援する株式会社Datableがシードラウンドにて、第三者割当増資による2.25億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

これまでベータ版として展開していたインテグレーション開発のためのノーコードツール「datable(データブル)」の正式リリースも合わせて発表した。

今回のラウンドでの引受先は、ALL STAR SAAS FUND、mint、並びに複数の個人投資家。

調達した資金は、プロダクト開発および機能拡充や、マーケティング・セールス人員の採用による販売体制の強化に充てるという。
 

ノーコードで実現する複数のSaaSツールの連携

一社が複数のSaaSを組み合わせ使うのが当たり前の時代となり、ツール間でバラバラとなっているデータの連携が課題となっている。株式会社Datableは、「SaaS企業のためのSaaS」として、自社プロダクトとSFA/CRMなど複数のツールを簡単に連携し、スムーズな運用を可能にする「datable」を提供する。

datableは、SaaS企業が自社プロダクトと多様なツールとのインテグレーション開発を「早く、安く、簡単に」行うためのノーコードツール。各ツールのデータ連携を最短一日で実現する。

国内外のSaaSをはじめ、基幹システムやDB製品、クラウド上に置かれたファイルとの連携などに対応する。複数ツールのデータの連携を手作業ですると膨大な時間や手間がかかる。datableでは簡単な画面操作だけでツール間のデータの出し入れや転送などができるようにした。それによりSaaS企業は顧客であるユーザー企業のインテグレーションニーズに柔軟に応えることができる。

また、ツールのみの提供に留まらず、連携仕様の策定や設定・運用のサポートまでワンストップで提供することで、自社リソースを最小限にインテグレーション対応を進めることが可能となる。

サービス紹介資料
サービス紹介資料

これまでdatableは、ベータ版においてSaaS企業とユーザー企業併せて20社へ導入され、サービスを提供してきた。このたびの正式版リリースを機に、2023年末には合計250社への導入を目指している。

2030年にはITエンジニアが79万人以上足りなくなると言われている現状に対し、DatableはさまざまなSaaSをつなぐノーコードツールを提供することで、IT業界における人材不足の課題解決も目指している。

代表取締役CEOは高松智明氏。早稲田大学理工学研究科修士卒で、Datable創業前は楽天株式会社でビックデータを用いた広告プロダクトの開発、株式会社Housmartで取締役CTOとして、不動産データを用いたプロダクトの開発、組織構築を経験。経営、CTOの経験を活かし、複数の企業に技術顧問として携わっていた経験を持つ。

また、CTOの角井氏は高松氏の楽天の同期で、役員兼CTOの経験がある。CXOの池西氏は元商社マンからデザイナーに転向したという異色のキャリアの持ち主だ。メガベンチャーも経験しつつ、業界特化のバーティカルSaaSのCTO経験者が二人いるというチーム構成も同社の強みだという。

今回の資金調達に際して、代表取締役CEO 高松智明氏に、今後の展望などについて詳しく話を伺った。

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質の高いSaaSを組み合わせて、より大きなソリューションの創出へ

―― Datableを始めようと思ったきっかけを教えてください。

高松氏:父親がずっと会社経営をしていた影響を受け、学生時代からいつか自身でも起業したいと考えていました。大学院では大手電気機器メーカーと共同研究をしていましたが、重厚長大な産業だとエンジニアで起業するのはなかなか難しいかなと考え、ITの分野であればエンジニアからの起業が可能だと思い2011年に新卒で楽天に入社しました。そこから、2016年に不動産営業支援SaaSなどをてがけるハウスマートに3人目のメンバーとして入社し、スタートアップの事業立ち上げを経験しました。

その後、2年前の2020年にDatableを創業しました。複数社のSaaS企業の技術顧問もやらせていただく中で、SaaS企業の営業がお客様に自社のプロダクトを提供しようとすると、お客様から「社内のこのツールと連携してくれたら助かるんだけど」というようなお話しがたびたびありました。SaaS業界の鉄則としては、個社カスタマイズはしないという考えが根付いているのですが、導入を望まれるお客様に限ってそのようなニーズがありました。そのギャップを埋めるようなノーコードツールがあれば、SaaS企業も嬉しいし、ユーザーとして利用されるお客様にも喜んでいただけるのでは無いかと考え、datableの開発に至りました。

さらに背景として、言わずもがなですが、SaaSの利用は世界的にも伸びています。アメリカのエンタープライズ企業では、一社で利用するSaaSが288と多くのサービスを使っており、2年間でそのうち60%が入れ替わっています。業務に合わせて取捨選択しながら、それらをインテグレートして効率化を進めています。日本もこういう世界にどんどん近づいていくのかなと考え、そんなときに鍵となるのはやはり、SaaS間の連携だと思いました。

―― 今後の長期的な展望を教えてください。

私たちのお客様で、あるマーケティング機能とCRMツールの顧客情報が連携しておらず、全て手動でオペレーションされている企業がありました。datableを導入いただくことで、手動作業がなくなり、データ分析の可視化も実現できることがわかり、現在さらに検討が進んでいます。2023年まではSaaS企業へアプローチを集中していきますが、その後はユーザー企業向けにもどんどん機能を拡張していこうと考えています。

また、将来的には、質の高いSaaSを組み合わせて巨大なサービスを創り上げる「コンポーザブルシステム」の構築を目指していきます。世の中にあるいろいろな便利なものを組み合わせて、さらに大きいソリューションを作ることが実現できる世界になってきています。実際にそういった取り組みをする欧米の企業も生まれはじめており、我々もその中で基盤となるサービスを提供していきたいと考えています。

株式会社Datable

株式会社Datableは、SaaS企業のためのSaaS(SaaS for SaaS)として、SaaS企業のインテグレーション開発/運用業務を支援するサービス「datable」を提供する企業。企業のSaaSの導入が加速する中で、SaaS間のインテグレーションの重要性が高まっており、Datableはこの課題を目指すとしている。

代表者名高松智明
設立日2020年2月12日
住所東京都品川区大崎3丁目5番2号
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