建築×メタバースのUrth、3100万円の資金調達を実施ーーmetatellでアジア市場に挑む

建築×メタバースのUrth、3100万円の資金調達を実施ーーmetatellでアジア市場に挑む

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メタバースサービス「metatell(メタテル)」を提供する株式会社Urthは、シードラウンド2ndクローズでの3100万円の資金調達を発表した(第三者割当増資、融資)。これにより、累積資金調達額は約1億600万円に達した。

今回の資金調達には、コロプラネクスト、スペースシードホールディングス、NYKY、ほか投資家1名が引受先として参加した。融資による借入先は、日本政策金融公庫。

同社は、ブラウザからアクセス可能な3Dメタバース空間「metatell」を開発・提供している。ユーザーは専用アプリや高性能な端末を用意することなく、URLを通じて仮想空間にアクセスできる。建築士の専門性を活かして空間設計を行い、デザイン性の高いバーチャル空間を低コストかつ効率的に構築可能。オンライン展示会や採用イベント、自治体の観光プロモーションなど、用途に応じた自由な空間設計ができる。

また、ユーザーが管理画面を通じて空間をカスタマイズできるほか、分析機能も備えており、企業や自治体の多様なニーズに応えている。

代表取締役の田中 大貴氏は、大学在学中は建築学を専門としながら、2018年4月から商学部の授業も履修し、学際的な知見を深めた。文部科学省の支援プログラムにおいて最高評価を受け、在学中の2020年1月に起業を果たす。メタバース分野では、一部上場企業にも導入されているサービス「V-air」を開発した実績がある。

田中氏は、「今後、さらに国内市場でメタバースの有効活用を促進しつつ、アジア最大のブラウザ型メタバースシステムの提供企業を目指してまいります。メタバース・XRの分野だけでなく、現実世界においても、日本ならではの建築デザイナーの豊富なリソースを活用し、企業・個人が空間を活用した自由な表現を実現できる世界を、引き続き追求してまいります。」とコメントしている。(一部抜粋)

現在のメタバース市場では、ユーザーが高性能なデバイスやアプリケーションを必要とするシステムが多く、導入障壁が高いことが課題とされている。加えて、空間構築の専門性が求められるため、初期コストや運用負担が導入のハードルとなる場合も少なくない。Urthはこうした課題に対し、Webブラウザから誰でもアクセスできるプラットフォームを提供することで、エンタープライズ向けメタバースの普及を促進している。

今回の調達資金は、前回の資金調達後の事業活動により強化された同社の強みをさらに発展させ、市場シェアの拡大と売上・利益の向上を目指す。また、国内メタバース市場のさらなる拡大とアジア市場の開拓にも注力する方針だ。

画像はUrthプレスリリースより

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