メタバースで描く新たな日本の魅力、コンテンツとクリエイターの価値を世界へ発信

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KEPPLE編集部


メタバースクリエイターのプロダクションを運営する株式会社メタバースクリエイターズがプレシードラウンドにて、J-KISS型新株予約権による資金調達を実施したことを明らかにした。引受先は、デライト・ベンチャーズ。

今回の資金調達により、日本から世界に向けたオリジナルコンテンツの創出を加速し、企業や自治体との連携強化と所属クリエイター数の拡大を目指す。

世界に向けたクリエイターマネジメントとコンテンツ

同社は、メタバースの第一線で活躍する日本のトップクリエイターたちを集めたプロダクションを運営する。所属クリエイターが世界で活躍できるよう、マネジメントやプロデュースを行っている。また、メタバース空間を活用したプロモーションを実施したい企業・自治体に向けたコンテンツの企画・制作を手がける。

特にVRChat、ZEPETO、Robloxなど世界数億人が利用するグローバルなメタバースプラットフォームに関する知見を多く持っており、世界へ向けたコンテンツづくりを強みとしている。

ビジネスモデルとしては、企業や個人から「ワールド」と呼ばれるメタバース空間やアバターの制作を請け負う受託型モデルや、企業が所有するコンテンツやIP、商品などをメタバースのアイテムとして共同開発し、販売するレベニューシェアモデルを展開。今後は、メタバース内で独自コンテンツを制作し、自社のIPとして収益を上げるオリジナルコンテンツの制作にも力を入れていくという。

メタバースクリエイターズ ビジネスモデル
同社は先日、平均年齢80歳のバーチャルアイドルグループ「メタばあちゃん」とのコラボレーションを発表。2023年9月のライブ開催に向けて、所属クリエイターがメタバースライブ空間の制作を手がける。また、メタバースを活用して町の魅力を世界に発信するプロジェクトも複数の地方自治体と協議を進めている。福井県高浜町とは今秋のリリースに向けて企画を進行中だ。現在、所属クリエイターは14名で、2024年までに200名に拡大することを目指している。

今回の資金調達に際して、代表取締役CEO若宮 和男氏に、今後の展望などについて詳しく話を伺った。

タバース活性化の難しさと大きな可能性

―― これまで、メタバースビジネスにはどのような課題がありましたか?

若宮氏:近年、メタバースは利益を生み出す新たな手段だという期待が高まり、多くの企業や個人が一斉に参入しました。しかし、話題性だけで継続的に活動している参加者はほとんど残らないという状況も生まれています。その原因として、実際にメタバース空間を体験したことがない担当者による企画だと、ユーザーの視点から見て充実したコンテンツにならず、結果的に盛り上がらないということが挙げられると思います。

また、メタバースにおいて、アイテムの売買や消費行動が活発化することで新たなビジネスの機会が広がると思いますが、現状では、VRChatなどのプラットフォームではアイテムの売買機能がまだ利用できず、商品販売は外部の販売サイトで行われることが一般的です。しかし、メタバース内での消費行動やコンテンツ販売が進化し、市場が成長すれば、メタバース自体が主要なビジネスプラットフォームとなると考えられます。

―― メタバースクリエイターズを始めようと思ったきっかけを教えてください。

自分自身がVRヘッドセットを購入し、メタバースを体験したことで、実際にメタバース内に住んでいる人たちが存在することを知りました。寝る時も一緒に集まって話をしながらヘッドセットをつけたまま眠ったり、朝にはラジオ体操やダンスなどを楽しんで、メタバースを日常の一部として生活している様子に、大きな可能性を感じました。

メタバース内にはコミュニティや暮らしが存在し、同時に個人が長時間を費やして作り上げた高品質なコンテンツやアイデアが次々と生まれています。しかし一方で、企業とのコラボレーションなどの際に契約内容や報酬の相場などが未整備なために、クリエイターが疲弊してしまうのではないかという危機感を感じました。

優れた日本のクリエイターたちがその能力を最大限に活かして、世界で活躍していく道筋を作りたいと考えたことが創業のきっかけです。

日本の魅力を届けるためのプラットフォームへ

―― 資金調達の背景や使途について教えてください。

元々、デライト・ベンチャーズがスタートアップスタジオ機能に特化したファンドとして設立したデライト・ビルダーファンドで、起業家の育成をサポートしていました。その中で、自身が起業家として新たなビジネスに挑戦したいという思いが生まれ、事業を立ち上げました。その後、起業家としてデライト・ベンチャーズに事業提案を行い採択され、資金調達を実施することができました。

今回の資金調達の主な目的は、メタバース領域における一等地のポータルとアカウントの確立です。一等地のポータルとは、Web領域でのポータルサイトのように常に人が訪れ、滞在している魅力的なワールドを創り上げることです。ここで商品紹介や広告展開などを行い、海外から日本への玄関口としても機能させたいと思っています。

また、アカウント確立については、メタバース上でアイテムを販売する際に、人気クリエイターや人気アカウントとして認知されることで、新商品をスムーズに展開できると考えています。これらを通じて、人々の集まる場所や販売網を形成し、グローバルなコラボレーションやオリジナルIPの展開へとつなげていく計画です。

メタバースクリエイターズ 3Dアバター

―― 今後の長期的な展望を教えてください。

まずは、メタバースの中で人が集まるという実績を作っていきます。そして、日本のコンテンツや文化資源を世界に届けるためのプラットフォームとして、メタバースを活用していきます。また、日本の企業や自治体との協業によって作られたコンテンツをメタバースを通じて世界へ展開し、注目を集めることにも取り組みます。インバウンドや越境ECの購買促進にもつなげていきたいと思います。

同時に日本のクリエイターたちがメタバース領域における世界のトップクリエイターとなっていくよう後押ししていきます。たとえば、グローバルブランドとのコラボレーションを通じて、メタバース上で日本人クリエイターが世界的に認知されることを目指します。

クリエイター達との共創により、日本の魅力を世界に発信し、彼らの飛躍にも貢献していきたいと考えています。

株式会社メタバースクリエイターズ

株式会社メタバースクリエイターズは、メタバースのクリエイターが所属するプロダクションや、メタバースに関するコンテンツの企画・制作などを手がける企業。 メタバースとは、コンピューターの中に構築された3次元の仮想空間やそのサービス。企業や自治体からの依頼に対し、企画に最適なクリエイターを選定し、コンテンツの企画段階から参加する。メタバース内でのキャラクターとなる「アバター」の制作や、「アバター」が持ち運んだり、触れたりするアイテム「アセット」なども制作する。

代表者名若宮和男
設立日2023年4月3日
住所東京都渋谷区円山町28番1号渋谷道玄坂スカイビル11F
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