“削らない歯科”を再現性で支える──徳島大発amidex、1.2億円で設計・製造体制を強化

“削らない歯科”を再現性で支える──徳島大発amidex、1.2億円で設計・製造体制を強化

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徳島大学発スタートアップの株式会社amidexは、プレシリーズAラウンドで総額1.2億円を調達した。既存投資家の産学連携キャピタルに加え、歯科関連事業を展開する事業会社、阿波銀キャピタル、いよぎんキャピタルが参画。累計調達額は約1.7億円となる。

amidexは、歯科治療で用いるクリアインデックスシステム「Amidex®」を開発・提供する。クリアインデックスは、事前に設計した歯の形態を口腔内で再現するための透明な型枠で、同社はデジタル技術を活用してその設計・製作を行う。歯科技工所としての機能に加え、歯科医院向けの発注システムも展開している。

歯科医療では近年、MI(Minimal Intervention)の考え方に基づき、できる限り歯を削らず歯質を保存する治療への関心が高まる。コンポジットレジンによる修復治療も、材料・接着技術の進歩により、虫歯治療にとどまらず欠損や破折、損耗など形態修正を伴う症例へと適用が広がっている。

一方で、こうした治療は術者の技量に左右されやすく、治療時間や形態再現の安定性が課題となりやすい。クリアインデックスの活用により、設計した形態を短時間で再現しやすくなり、一定の再現性を担保した修復処置への応用が進んでいる。

「Amidex」の発注システム登録歯科医院数は、2025年3月末の209医院から2026年3月末に420医院へ拡大した。今回の調達資金は、設計・製造体制の整備、歯科医院への支援体制の強化、事業拡大に伴う人材採用に充当する方針だ。今後、クリアインデックスの提供体制を強化し、歯質保存型治療の現場導入を支える基盤づくりを進めるという。

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