SAR衛星で“地球の変化”を捉える──ICEYE、シリーズFで4.5億ユーロ調達

SAR衛星で“地球の変化”を捉える──ICEYE、シリーズFで4.5億ユーロ調達

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ICEYE Japan株式会社の発表によると、小型SAR衛星を活用した地球観測サービスを展開するICEYE(フィンランド)は、シリーズFラウンドで4.5億ユーロを調達したと発表。General Atlantic(米国)をリード投資家に、ノキア(フィンランド)、カタール投資庁QIA(カタール)、TCV(米国)のほか、ソリディウム、テシ、ヴァルマ、イルマリネン、ライフライン・ベンチャーズなどフィンランドの機関投資家・VCが参加した。既存株主による株式売却を含むセカンダリー取引を含めると、シリーズF全体の取引規模は10億ユーロを超える。

ICEYEはフィンランドに本社を置く企業で、小型合成開口レーダー(SAR)衛星コンステレーションを運用している。SAR衛星は、昼夜や天候に左右されにくく地表を観測できるため、防衛、災害対応、海事監視、保険、金融など幅広い用途で活用されている。

近年、地政学リスクの高まりや自然災害の増加を背景に、宇宙から高頻度で取得できる地球観測データへの需要が拡大している。特に防衛や安全保障の分野では、各国政府が自国の判断で利用できる衛星データ基盤を確保する動きが強まっている。

ICEYEによると、これまでに欧州7カ国の政府が同社の主権的衛星システムを導入している。直近ではポーランド軍に対し、契約締結から12カ月で運用可能な衛星システムを提供したという。現在は同様のモデルを欧州、中東、アジアへ広げている。

同社は2025年に売上高2億5000万ユーロ超、EBITDA1億ユーロ超を達成し、契約済み受注残高は15億ユーロ超となったとしている。衛星生産体制については、現在の年間50基規模から、2028年以降に年間100基規模へ拡大する計画だ。

今回調達した資金は、グローバル展開の拡大、衛星データ解析能力の強化、政府機関や商業顧客向けのインテリジェンス提供体制の拡充に充てるという。戦略的投資家として参加したノキアとは、通信インフラと宇宙ベースの状況把握を組み合わせた領域での連携が見込まれる。

ICEYEは今後、防衛・情報、災害対応、海事モニタリングなどの分野で、SAR衛星によるほぼリアルタイムの観測データ提供を拡大する方針だ。

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