急成長中の日本発グローバルSNS、whooが追求する親密なつながり

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KEPPLE編集部


位置情報共有アプリ「whoo」を運営する株式会社LinQが、第三者割当増資により2024年3月末までに、条件付きで最大約20億円の資金調達を段階的に実施することを明らかにした。

今回のラウンドでの引受先はMIXI。

今回の資金調達により、現在の3倍以上に組織拡大を行い、3年以内にDAU1億人突破を目指す。

コミュニケーションを豊かにする位置情報共有SNS

whooは、位置情報を家族や特定の友人同士で共有できるアプリだ。相手のオンライン/オフラインのステータスや滞在時間などの情報を共有するほか、家族や友人の居場所までの経路や移動時間がわかる機能やチャット機能など、コミュニケーションのための機能が充実している。
サービス推移
2022年12月にサービスを開始し、2023年3月にはアプリのダウンロード数は1000万を突破している。

今回の資金調達に際して、代表取締役CEO 原田 豪介氏に、今後の展望などについて詳しく話を伺った。

メディア化されたSNS、情報共有の価値を見つめなおす

―― 従来のSNSにはどのような課題がありましたか?

原田氏:従来のSNSは、情報の共有やコミュニケーションのハードルが高いという課題があります。自分を過剰に良く見せたり、誰かに対して何かをアピールするための投稿が目立つ世界観になってきているように感じます。投稿に対してどのくらいリアクションがあるかという意識が強くなっているんです。

10年前にSNSが使われだした頃は、「今、渋谷でご飯食べた」などの、仲の良い友人に見られる前提での発信が主だったと思います。多くの人には意味のない情報ですが、仲のいい友人にとっては実は有益な情報で、こうした情報をもとにコミュニケーションが生まれ、活性化します。本来のSNSは、このように友達とより仲良くなるためのツールだと考えていて、そういう意味では、誰かにアピールするためのメディア化されたSNSが多くなってしまっています。

SNS上では、自分が想定する範囲を超えて情報が拡散され、SNSが普及するにつれてその範囲も大きくなります。こうした性質はプロダクトの仕組み上仕方ないことですが、コミュニケーションのハードルを下げ、友人同士が仲良くなるためのコミュニケーションが活性化するような、SNSの本質的な価値を取り戻すことが重要だと考えています。

―― whooを始めようと思ったきっかけを教えてください。

元々は株式会社ジラフで「Peing-質問箱-」というtwitterで流行していたサービスのプロダクトオーナーを務めていました。学生時代はあまりテクノロジーへの関心が強くなかったですが、ジラフでインターンを始めたことをことをきっかけに、テクノロジーの面白さや便利さにどんどん触れていきました。こうした中で、世界中で使われる日本発のSNSが存在しないことが悔しく感じ、自分で作るしかないと思いLinQを創業しました。

創業後は、数か月に一度のペースでコンシューマー向けアプリをリリースしています。どうしてもプロダクトを出してみないと、ユーザーの評価はわかりません。プロダクトを出してみて、何を楽しいと思って利用しているのかなど、ユーザーの反応を見極めることが重要だと思っています。

複数サービスを提供する中で、「Ninjar」という匿名アプリを中心に事業展開していたところ、若者を中心に人気があった位置情報共有アプリの「Zenly」がサービス終了となりました。それから、Ninjarのインスタグラムアカウントへのダイレクトメッセージで、ユーザーから「次のZenlyを作ってほしい」という声を多くいただくようになったんです。毎日100件ほどの問い合わせがありました。

すでに類似のプロダクトも複数出てきており、Zenlyのユーザー体験の素晴らしさは以前からリスペクトしていたので、模倣してまで当社が取り組むべきか悩みました。しかし、あまりにも多くの問い合わせが連日続き、ここまでユーザーが求めているのであれば小さなプライドは捨て、これまでの若年層向けサービスの開発経験を活かして作ってみるべきだと思い、whooの開発を決意しました。

―― whooリリース後のユーザーの反応について教えてください。

元々当社アプリのユーザーコミュニティがあったため、コミュニティを中心に利用が広がり、リリースから3ヶ月で1000万ダウンロードを突破しました。日本での盛り上がりをみた海外のユーザーからの利用も増え、世界各地でwhooのtiktok動画を投稿してくれる熱量の高いユーザーも増加しています。
グローバル比率
友人同士で位置情報を共有する以外に、家族でのユースケースもあります。子どもが何事もなく無事に帰宅しているかを確認したり、認知症の傾向がある家族がきちんと自宅にいるかの確認などです。その他の面白いケースとしては、トラック運転手による利用です。一人でサービスエリアで休憩している際などに、whooを開いて知り合いの同業者が同じエリアにいたら、一緒にご飯を食べるという話に発展しているようです。whooを提供するまでは気づかなかった、こうしたニッチなケースも増えてきています。

世界規模のアプリへ、さらなる成長への挑戦

―― 資金調達の背景や使途について教えてください。

2022年に3000万円の資金調達を行いましたが、ユーザー数が増えるにつれ、サーバーコストが増加しました。今後もプロダクトを強化して運営を継続するにあたり、資金調達を実施しています。具体的には、エンジニアやプロダクトマネージャーの採用を強化します。数万人規模でプロダクト開発を行う海外のテック企業と戦うためには、開発速度を高めることが重要です。現在業務委託を含め30名ほどの組織ですが、少なくとも、ここから半年で100名規模の組織にしていきたいと考えています。

―― 今後の展望を教えてください。

ダウンロード数が1000万を超え、やっと世界中で利用されるコミュニケーションアプリになるためのスタートラインに立てました。今後は開発を進め、友達とより仲良くなるためのユーザー体験を増やしながら、3年以内にwhooのDAUとして1億人を目指します。具体的には、友達と一緒にいた時間や行った場所の可視化や、どのくらいメッセージをしているかなど、友達同士のステータスを表示するような機能です。

直近はwhooの開発に全リソースを投下しますが、位置情報共有以外の新しいSNSの可能性も模索しながら取り組んでいきます。ひたすら愚直にユーザーと向き合いながら、コミュニケーションのハードルを下げることや、友達同士の関係性をアップデートしていくというwhooの本質的な価値を提供していきます。

株式会社LinQ

株式会社LinQは、位置情報共有アプリ『whoo』や、匿名質問アプリ『ninjar』などの開発・運営を行う企業。 『whoo』は、友人や家族と位置情報の共有ができるアプリ。地図上に各ユーザーのアイコンが表示され、スタンプなどでリアクションができる仕組み。 『ninjar』は、匿名の質問箱アプリ。お題を募集し、好きな質問を選んで回答できる。2つ以上の質問は一括で回答できる機能も備える。

代表者名原田豪介
設立日2019年8月23日
住所東京都渋谷区神宮前6丁目23番4号桑野ビル2階
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