不妊治療の「メデタ」が優勝、B Dash Camp 2025 Fall Pitch Arena 開催

不妊治療の「メデタ」が優勝、B Dash Camp 2025 Fall Pitch Arena 開催

Written by
KEPPLE編集部
xfacebooklinkedInnoteline

11月7日、国内最大級のスタートアップカンファレンス B Dash Camp 2025 Fall 内で、ピッチコンテスト「Pitch Arena」の Final Round が開催され、不妊治療の成功率向上に寄与するサービス「Kounotori」を提供する株式会社メデタが優勝した。

同社は、不妊治療における胚評価の技術革新をはじめ、治療の成功率向上に寄与するサービス群を開発・運営するスタートアップ。日本は世界で最も体外受精の実施件数が多い一方で、その成功率は世界最低水準にとどまっており、年間約1万5,000件の流産が発生している。体外受精の成功率はわずか10%程度に過ぎない。

妊娠の成否の9割以上は染色体異常が原因であり、その運命は細胞分裂の段階ですでに決まっているものの、これまでその異常を見極める手段は存在しなかった。
同社は、AIが受精卵の細胞分裂動画を解析し、妊娠率が高く流産率が低い胚を非侵襲的に特定する技術を開発している。

代表の伊藤氏自身の不妊治療経験が創業のきっかけとなっており、自身の体験に基づくプレゼンテーションは、会場に強い印象を残した。

株式会社メデタ

今回のB Dash Campでは「Path to Winning」をテーマに掲げ、AI時代への移行が進む中で、業界全体がカオスな状況にあり、明確な勝ち筋が見えにくいという停滞感が広がる中、いかにしてその突破口を見出すかについて、多角的な視点から活発な議論が繰り広げられた。

また、前回に引き続き、従来のインターネットサービスにとどまらず、ディープテックをはじめとする幅広い分野のスタートアップや事業会社、各省庁の関係者など、多彩な参加者が集結した。

Pitch Arena においても、これまで以上に幅広いジャンルのスタートアップが参加した。100社を超える応募の中から事前審査を通過した12社が選ばれ、6日には First Round(予選)が実施された。

予選から勝ち上がった7社とも完成度の高いプレゼンテーションを披露し、6名の審査員による審査の末、確かなデータ量に基づく技術精度とグローバル展開に加えて、社会への高い貢献性が評価され、株式会社メデタが優勝を手にした。

準優勝には、大規模修繕工事に特化した見積サービスを提供する株式会社スマート修繕が輝いた。

優勝:株式会社メデタ

不妊治療の成功率向上に寄与するサービス「Kounotori」を提供する株式会社メデタ

株式会社メデタ

準優勝:株式会社スマート修繕

大規模修繕工事に特化した見積サービスを提供する株式会社スマート修繕

株式会社スマート修繕

また、スポンサー企業より贈られた各賞は以下のとおり。
野村賞:株式会社メデタ
AGS賞:株式会社Carnot
ノバセル賞:株式会社Carnot
パーソル賞:株式会社スマート修繕
UPSIDER賞:株式会社メデタ

Share

xfacebooklinkedInnoteline

新着記事

STARTUP NEWSLETTER

スタートアップの資金調達情報を漏れなくキャッチアップしたい方へ1週間分の資金調達情報を毎週お届けします

※登録することでプライバシーポリシーに同意したものとします

※配信はいつでも停止できます

ケップルグループの事業