ホスピス施設運営のウェルフォースが関連事業者2社と資本提携——介護・ホスピス事業の全国展開へ

ホスピス施設運営のウェルフォースが関連事業者2社と資本提携——介護・ホスピス事業の全国展開へ

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医療・介護関連事業を手がける株式会社ウェルフォースは、2024年9月にアクティブライフ旭川(北海道旭川市)、2025年1月にライフステージ福岡(福岡県大野城市)と資本提携を実施した。両社はそれぞれ住宅型有料老人ホームや介護・福祉事業を運営しており、今回の提携はホスピス事業の全国展開と地域包括ケアシステムの構築を目的としている。

ウェルフォースは、医療的ケア対応型複合福祉施設「ル・ヴァンヴェール白鳥」や「アップルウッド西大寺」など、複数のホスピス施設を運営し、医療・介護関連事業を展開している。昨年度実施した​日本創生投資との資本提携を経て、株式上場を視野に入れつつ、全国各地でのホスピス事業の展開および施設開発を進めている。

今回の資本提携を通じて、アクティブライフ旭川およびライフステージ福岡と連携し、地域に密着した介護住宅の運営を強化する。

老人福祉・介護業界では、後継者不在や経営難による事業者の倒産、休廃業が増加しており、過去10年で3倍に達しているとの報告がある。​また、終末期のがん患者や難病患者など、専門的な医療・緩和ケアが必要な高齢者の受け皿不足も深刻化している。​一般の介護施設では高度な医療対応が難しく、多くの高齢者が適切なケアを受けられない状況が続いている。

同社は、これらの課題解決に向け、ホスピス事業の展開とM&Aを通じ、業界再編を推進している。資本提携後は採用支援や人事制度の改善、営業活動のサポート、設備投資などを実施し、収益性と組織力を向上させた。今後も全国で施設を拡充し、地域の医療・介護システムの発展に貢献する方針だ。

また、株式上場を視野に入れ、新規施設開発や資本提携を進め、グループ内のナレッジや人材を活用した成長を目指す。

さらに、介護・高齢者住宅関連事業のM&Aや物件取引を進めるとともに、金融機関との連携を強化する。従業員の処遇改善や入居者の満足度向上にも注力し、持続的な成長を図る計画だ。

画像はウェルフォースHPより

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