株式会社ソラリス

小口径配管向けロボットを開発する株式会社ソラリスは、第三者割当増資により総額5億円を調達した。引受先には、Spiral Innovation Partners、東京大学協創プラットフォーム開発、Abies Ventures、みずほキャピタル、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)、百十四共創投資、広島ベンチャーキャピタルが名を連ねた。
ソラリスは、中央大学の中村太郎教授と法政大学の山田泰之教授が2017年に設立したスタートアップだ。ソフトロボティクスや人工筋肉技術を活用し、小口径配管内部を走行できるミミズ型ロボット「Sooha®」を開発している。
工場や社会インフラでは、小口径配管の清掃や点検が不可欠とされる一方、その多くは人手に依存している。作業環境の厳しさや人手不足が課題となるなか、狭小空間でのメンテナンスを効率化する技術への需要が高まっている。
同社は2025年から、Sooha®をRaaS(Robot as a Service)形式で提供開始。同社発表によると、すでに複数の工場で導入が進んでいるという。国内大手半導体メーカーでは、複雑な半導体製造装置配管の予防保全や突発的なトラブル低減を目的に、2026年2月から活用されているとしている。
近年、半導体工場やデータセンター、エネルギー関連施設などでは、設備の安定稼働の重要性が増している。なかでも半導体分野では、製造装置の停止が大きな損失につながるため、予防保全への投資が進んでおり、保守・点検領域でのロボティクス活用も広がりつつある。
今回調達した資金は、Sooha®の複数モデル開発や対応配管サイズ拡大に充当する。また、販売、施工メンテナンス、製造装置関連企業との事業連携を進めるほか、エンジニアを中心とした人材採用も強化する方針だ。
同社は、Sooha®を活用して小口径配管の清掃や点検を行うだけでなく、今後は配管のデジタルマップ化や内部状態の可視化、将来予測などへの展開も視野に入れている。工場やインフラ設備の保守管理をデジタル化することで、保全業務の高度化につなげる考えだ。









