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CO2排出量可視化クラウドを提供するアスエネは、プラスチックリサイクルを推進するREMAREと業務提携を開始したと発表した。この提携により、CO2排出量の見える化から削減までを一貫してサポートし、特にScope3(企業活動に関連する間接的な温室効果ガス排出量)に関連する原材料の調達や廃棄物削減に注力する。
アスエネは、企業や自治体向けにCO2排出量の見える化・削減・報告を支援するクラウドサービス「ASUENE」を提供している。このサービスは、温室効果ガス(GHG)排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、サプライチェーン全体の報告・情報開示を支援し、企業の脱炭素経営を包括的にサポートする。また、サプライチェーン調達におけるESG評価サービス「ASUENE ESG」や、脱炭素・EGS人材に特化した転職プラットフォーム「ASUENE CAREER」も提供している。
REMAREは、廃棄される複合プラスチックのマテリアルリサイクルを通じて、企業のCO2排出量削減に貢献している。従来、リサイクルが難しいとされていた複合プラスチックを新たな素材として再利用する仕組みを提供し、廃棄コストの削減と資源の再利用によるCO2排出削減を実現している。大手家具メーカーや空間デザイン会社などが、REMAREのリサイクルプラスチック素材を什器や天板に活用している。
近年、気候変動対策の重要性が高まり、企業はCO2排出量を正確に把握し、効果的に削減することが求められている。特に、サプライチェーン全体に関わるScope3の排出量削減は、多くの企業にとって課題となっている。製造業や建設・建築業では、プラスチックの使用量が多く、原材料の調達から製品の廃棄に至るまで大量のCO2が排出されている。複合プラスチックはリサイクルが難しく、焼却処理や埋立てに依存する一方向型の資源利用が主流であり、環境負荷の増大が深刻な問題となっている。
今回の提携により、ASUENEとREMAREの複合プラスチック削減ソリューションを組み合わせ、CO2排出量の見える化から削減までをワンストップで支援する体制を構築する。これにより、プラスチックを多用する製造業や建設・建築業におけるCO2排出量の削減を促進し、サーキュラーエコノミーとカーボンニュートラルの実現に寄与することが期待される。
今後、両社は共同でサービスの提供を進め、企業の脱炭素化と持続可能な資源循環モデルの構築を支援していく方針である。
画像はアスエネプレスリリースより
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