株式会社ケアリンク

介護・福祉業界向けのスポットワークサービスを展開する株式会社ケアリンクは、資金調達を実施し、累計調達額が2.3億円となったと明らかにした。
ケアリンクは2021年設立。介護・福祉施設向けの単発・スキマバイトマッチングサービス「ケアリンク」を運営している。人材不足に悩む施設と、空き時間を活用して働きたい介護人材をオンラインでつなぐサービスで、介護・福祉分野に特化したマッチング機能を特徴とする。
代表取締役の根本雅文氏は、20代で高齢者デイサービスの現場や管理職を経験した後、システム開発会社での実務を経て起業した。現場で感じた人材不足の課題解決を目指し、2023年にサービス開発を開始。2024年2月に「ケアリンク」を正式リリースした。
介護業界では慢性的な人材不足が続いている。厚生労働省によると、介護職員の必要数は2026年度に約240万人、2040年度には約272万人に達すると見込まれている。また、日本医療労働組合連合会(日本医労連)の2024年の調査では、介護施設の夜勤において長時間勤務や1人体制の夜勤が広く行われている実態も報告されている。
こうした状況を背景に、同社は介護・福祉分野に特化したスポットワークサービスを展開する。求人ごとに「未経験可」「経験者限定」「資格者限定」の3段階で要件を設定できる独自のマッチング機能を備え、施設ごとに求めるスキルレベルに応じた人材確保を支援する。
サービスは首都圏を中心に導入が進み、同社によると、登録ワーカー数は1万3000人超、導入施設数は1200施設を超えたという。スポットワークを通じて施設の欠員対応を支援するほか、単発勤務から長期雇用につながるケースも生まれているという。
今回調達した資金は、登録ワーカーの獲得強化、導入施設向けサポート体制の拡充、ワーカー向けアプリの開発に充てる。現在提供しているWebアプリをネイティブアプリ化し、応募やマッチングの利便性向上を図る。また、有資格者や経験者の登録を拡大することで、施設が必要な人材とより早く出会える環境を整える。
高齢化の進展に伴い、介護・福祉分野では人材需要の拡大が続く。一方で、人材の確保や定着は業界全体の課題となっている。スポットワークやスキマバイトの仕組みを活用した新たな人材供給モデルが、現場の人手不足解消にどこまで寄与できるかが注目される。








