日米スタートアップのOがリコーと資本提携ーメタバース「MEs」で創造的な働き方の実現へ

日米スタートアップのOがリコーと資本提携ーメタバース「MEs」で創造的な働き方の実現へ

xfacebooklinkedInnoteline

メタバース開発の​O Ltd(以下:O社)は、リコーのCVCファンド「RICOH Innovation Fund」を通じてリコーとの資本提携契約を締結したと発表した。​

O社は、メタバースプラットフォーム「MEs(ミーズ)」を開発・提供している。MEsは、ユーザーの思考過程を保存・視覚化できるだけでなく、他者とつながり、互いの発想に触れることで、新たなアイデアを生み出すプラットフォームだ。画像・テキスト・音声・映像ファイル・地図・図面といった多様な2D・3Dデータをリアルタイムに視覚化し、複数人で共有することができる。

MEsはすでに、アーティストによる創作活動やバーチャルマーケットでの活用、慶應義塾大学SFCにおけるバーチャルキャンパスの構築など、個人・法人問わず幅広いユースケースが広がっている。

バーチャルキャンパスのイメージ
バーチャルキャンパスのイメージ(画像:O社プレスリリースより)

O社の共同創業者兼代表取締役CEOであるa春(アハル)氏は、米国のRhode Island School of Designにて工業デザイン、コンピュテーショナルアート、心理学を学び、大学2年生でO社を起業。現在はMEsのコンピュータ・アーティスト兼デザイナーとしても活動している。「自らがデジタル上で、現実社会にいる生身の自分とは別の生き物として存在することで、Web3やアバターのカルチャーへのリスペクトを示したい」という思いから素顔は見せず、アーティストネーム「a春(アハル)」として活動しているという。

リコーは、創造性発揮を支援する会議空間ソリューション「RICOH PRISM」を実証実験として展開している。O社との連携により、デジタルとリアルが融合する新しいサービス体験の提供可能性を検討していくとしている。 ​

RICOH PRISMのイメージ画像
RICOHが次世代会議空間として実証実験中の「RICOH PRISM」(画像:リコーグループHPより)

a春氏はプレスリリースで、「リコーの豊富な経験ときめ細かなイノベーションを、Oのバーチャルコラボレーションプラットフォーム「MEs」と融合させることで、ワークプレイスのあり方を再定義する可能性が生まれます」とコメントした。(一部抜粋)

O社は2022年、Dawn Capitalをリードインベスターとした第三者割当増資により150万ドルの資金調達を実施した。

新着記事

STARTUP NEWSLETTER

スタートアップの資金調達情報を漏れなくキャッチアップしたい方へ1週間分の資金調達情報を毎週お届けします

※登録することでプライバシーポリシーに同意したものとします

※配信はいつでも停止できます

投資家向けサービス

スタートアップ向けサービス