PathAhead、砂漠の砂を活用した高耐久道路素材をアフリカへ


Hondaの新事業創出プログラム「IGNITION」発のスタートアップであるPathAhead株式会社は、総額1.36億円を調達した。インキュベイトファンドをリード投資家に、サイバーエージェント・キャピタル、本田技研工業が引受先として参画した。
PathAheadは、砂漠の砂を活用した人工骨材「Rising Sand」を開発するスタートアップだ。代表の伊賀将之氏がHondaの材料研究センターで培った素材研究や自動車向け鋼板開発の知見を、建設資材領域に応用している。
世界的な建設需要の拡大を背景に、道路舗装に使われる天然骨材の不足が課題となっている。一方、砂漠の砂は粒径や形状の問題から建設資材として扱いにくく、十分に活用されてこなかった。特にアフリカでは道路舗装率が低く、舗装済み道路の劣化も物流コスト上昇などの要因になっている。
同社の「Rising Sand」は、微細な砂漠の砂を独自技術で均一に造粒し、道路舗装などに使える人工骨材へと加工するものだ。天然骨材に比べて耐久性の向上を図り、道路修繕頻度の低減やライフサイクルコストの削減につなげることを目指す。
今回の調達資金は、事業化に向けた実証と量産体制の構築に充てる。2027年からケニア、タンザニア、南アフリカの3カ国で約3年間の実証実験を開始し、現地の気候や交通条件を踏まえて施工性・耐久性を検証する計画だ。
その後、2028年にはケニアで自社工場を設立し、アフリカ地域の建設事業者向けに「Rising Sand」を供給する体制づくりを進める方針である。
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