株式会社Gel Coat Biomaterials

バイオマテリアル技術「Gel Coat™」を開発する株式会社Gel Coat Biomaterials(以下、GCB)は、シリーズAラウンドで2億円を調達した。引受先には、早稲田大学ベンチャーズが運営するWUV1号投資事業有限責任組合と綜研化学が名を連ねた。今後、エクステンションラウンドとして1億円の追加調達も予定しているという。
GCBは、東京大学大学院工学系研究科の高井まどか教授が発見した「アメーバハイドロゲル」を基盤とするスタートアップだ。同社が開発する「Gel Coat™」は、酵素や抗体などの生体分子を保護・安定化する技術で、食品、化学、医薬など幅広い産業での応用が見込まれている。
酵素や抗体などの生体分子は多様な産業で利用されている一方、温度や輸送条件の影響を受けやすく、保存・流通コストの高さや実用化の難しさが課題となっている。GCBは、アメーバハイドロゲルを用いて生体分子を被覆することで、こうした不安定性を低減する技術の開発を進めてきた。
「Gel Coat™」を用いることで、従来は冷凍保存が必要だった酵素を4℃で4週間安定保存できるほか、有機溶媒中での酵素反応や、防汚機能の付与にも応用できるという。すでに複数の大手企業との共同研究も進んでいる。
今回調達した資金は、アメーバハイドロゲルの高度化、量産体制の強化、大手メーカーとの共同研究や受託研究開発を通じた「Gel Coat™」のカスタム化および実用化に充てる。また、大学との共同研究を通じて新機能の探索も進める。
今後は、酵素に加えて抗体や核酸など多様な生体分子への適用を広げ、バイオものづくりの生産性向上を支える基盤技術として事業化を進める方針だ。









