ゴーグル不要の没入体験—フォレストデジタルが1.3億円調達し事業拡大へ

Web3領域に特化したグローバルコンサルティングファームPacific Metaは、シリーズAラウンドにて、第三者割当増資による約6.6億円の資金調達を実施した。
今回のラウンドでの引受先は、DIMENSION、15th Rock 、その他個人投資家など。
同社は、国内外の企業に対し、Web3事業の戦略策定から実行までを一貫して支援する。具体的には、Web3コンサルティング、マーケティング支援、トークンの上場や資金調達のサポート、日本企業の海外進出支援、オフラインイベントやセミナーの企画運営、さらには海外企業の日本・アジア進出支援など、多岐にわたるサービスを提供している。
2025年1月時点のプロジェクト実績数は150件以上、取引実績国は23カ国以上。同年8月には、日本のWeb3プロジェクトの海外展開を支援する紹介プラットフォーム「Pacific Meta Partners」をリリースした。
代表取締役の岩崎 翔太氏は、大学在学中の2016年に葬儀情報メディア「終活ねっと」を立ち上げ、2017年1月には通算1億円の資金調達を達成している。同メディアは、2018年にDMM.comへ売却。その後、2022年8月にPacific Metaを設立し、Web3領域を中心に事業を展開している。
今回の資金調達に際して、Pacific Meta社にWeb3業界の現状について聞いた。
「AIが注目度を高めるなかでWeb3は相対的に盛り下がっているように国内では見受けられますが、海外では追い風です。アメリカや中国を筆頭に暗号資産を国家の準備資金として取り入れ、企業には暗号資産を事業・財務戦略の一環として取り入れる企業も出てきています」
さらに、インフラの整備も進み、従来のサービスと変わらないUXが提供可能なレベルに達しつつあると指摘。欧米を中心にプライバシーや税に関する規制も整備されてきたという。
一方で、日本国内については次のようにコメントした。
「日本は法整備の議論は諸外国よりも先進的に進んでいる一方で、企業の具体的な取り組みで顕著な成功事例はでてきていない状況です。ただ、一時期のPoCやR&Dを目的とした短期的な事業から、中長期を見据えた事業が出てきています」
「過去のテクノロジーの潮流をみても、海外で主流になりつつあるものが日本へ輸入され、そのなかでマーケットチャンスを見出し国内でも事業が立ち上がる傾向はWeb3でも同様の動きが起きると考えています」
Pacific Meta Ventures(投資事業)では、国内外のWeb3領域を牽引できる企業への投資を進めている。今回調達した資金は、商材の開発や採用活動に活用し、事業支援体制をさらに強化する予定だという。
「継続的な事業活動を通じて、日本国内でもWeb3に取り組むうねりが再度起きた際に、グローバルの知見幅広いソリューション、海外ネットワークを駆使して国内企業のWeb3事業支援における第一想起を獲得することを目指しています。
多方面への支援を通じて、最終的には顧客を超えてWeb3というエコシステムを社会に浸透させることで、新しいビジネスの創出や日常の人々の生活がより良くなることを目指していきたいと考えています」
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