分散電源をAIで束ねるインフラに──Tensor Energy、9.5億円で蓄電池自動運用を加速

分散電源をAIで束ねるインフラに──Tensor Energy、9.5億円で蓄電池自動運用を加速

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太陽光発電所や蓄電池の運用・財務管理をAIで自動化するクラウドサービスを提供するTensor Energy株式会社は、グローバル・ブレイン、グロービス・キャピタル・パートナーズ、デライト・ベンチャーズを引受先とするシリーズAラウンドで9.5億円を調達した。累計調達額は17億円となる。

同社は、再生可能エネルギー発電事業者向けにAI駆動型クラウドプラットフォーム「Tensor Cloud」を提供する。発電量予測、収支管理、蓄電池の最適運用、需給調整市場への対応などを統合し、分散する発電設備や蓄電池を一元管理できる点が特徴だ。

国内では再エネ導入が進む一方、需要を上回る発電による出力制御が各地で発生している。余剰電力を有効活用するには、蓄電池の活用や需給バランスを調整する市場への参加が欠かせない。加えて、小規模な蓄電池や発電所の市場参加を後押しする制度整備も進み、電力市場のプレイヤーは多様化している。

このような環境変化を受け、発電所や蓄電池をリアルタイムに制御し、市場価格や需要動向に応じて最適運用するためのデジタル基盤の重要性が高まっている。Tensor Energyは、AIによる予測と自動制御を組み合わせ、こうしたニーズに応える。現在、同社サービスは800カ所以上の発電所に導入され、30社超の発電事業者やアグリゲーターに利用されているという。

今回調達した資金は、Tensor Cloudの機能開発強化に加え、営業・マーケティング・コーポレート体制の整備、幹部人材を含む採用強化に充当する。蓄電池の自動運用やアセット管理の高度化を進めるとともに、制度変更に対応した機能開発も加速する方針だ。

今後はプラットフォーム提供にとどまらず、自社での発電所取得・運用やエネルギーアセットのファンド化も視野に入れ、電力インフラの運用基盤からエネルギー産業全体のデジタル基盤へと事業領域を広げていくとする。

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