Sakana AI、200億円調達で海外展開を加速──日本発の持続可能AIモデルを世界市場へ


AIインフラ企業の株式会社エーアイ・アンド(以下ai&)は、シードラウンドで5000万ドル(約75億円)を調達し、あわせてAIデータセンターなどの整備に向けた20億ドル超の資本を確保した。資金は、国内AIデータセンターの整備、AIリサーチラボの設立、独自AIモデルと推論基盤の開発に充てる。
ai&は、日本でデータセンター開発やAI向けクラウドサービスを手がけてきたUnsung Fieldsを基盤に、資本再編と新たな経営体制のもとで再構築された次世代AI企業だ。経営には、Tenstorrent元Chief Customer OfficerでNECパーソナルコンピュータおよびLenovo Japan元CEOのデビット・ベネット氏と、Tenstorrentでテクノロジーエグゼクティブを務めた原信平氏が参画する。
AI活用が材料科学、創薬、製造設計など幅広い産業に広がる一方、日本では計算資源や安全なデータ処理基盤の不足が課題となっている。ai&は、AIリサーチ、推論基盤、データセンターを一体で整備する「フルスタック戦略」を掲げ、日本語や日本の産業構造に最適化した言語モデルに加え、画像・音声・動画を扱うメディアモデル、物理・科学計算向けシミュレーションモデルの開発を進める。
インフラ面では国内10拠点のデータセンター開発を進め、うち4拠点の整備が完了、2拠点はすでに稼働している。今後3年以内に100MW超規模の大規模AIデータセンター群の構築も計画する。さらに、AMD、NVIDIA、Tenstorrentなど複数ベンダーの半導体を組み合わせることで、用途に応じた柔軟な処理環境を提供する方針だ。今後は日本で基盤を固めた上で、アジア太平洋、欧州、中東への展開も視野に入れ、2年以内には、米国でのインフラ稼働も開始する計画だ。
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