再生可能エネルギーの効率運用を支援—Tensor Energyが1億円の資金調達を完了

再生可能エネルギーの効率運用を支援—Tensor Energyが1億円の資金調達を完了

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再生可能エネルギー発電所と蓄電池の管理プラットフォームを提供するTensor Energyは、グロービス・キャピタル・パートナーズから1億円の追加出資を受け、プレシリーズAラウンドを累計5.7億円(融資含む)でクローズした。これにより、外部調達の累計額は約7億円となる。今回の資金調達により、事業開発チームの強化を図り、テクノロジーとプロダクトを活かした事業創造を加速させる方針だ。

同社は、再生可能エネルギー事業者向けに、発電所や蓄電池の財務および電力管理を統合的に行うクラウドプラットフォーム「Tensor Cloud」を提供している。Tensor Cloudは、再生可能エネルギー発電所と蓄電池の運用最適化を支援するクラウドプラットフォームだ。AIを活用した高精度な発電量予測や、市場データの分析・可視化機能を備え、発電事業者の収益最大化を支援する。複数の発電所をまとめて管理し、短時間で運用計画をシミュレーションできるのが特徴だ。

同社の代表取締役は、堀 菜々氏とフィルター・ヴィンセント氏である。堀氏は、大学を卒業後、リクルートや映画配給宣伝会社を経て、2011年より再生可能エネルギー業界に転身。蓄電池市場調査や太陽光発電の新規市場参入プロジェクトに携わる。2016年からShift Energy Japanで事業開発部長補佐・開発部長を歴任し、2021年11月にTensor Energyを共同創業、代表取締役を務めている。

フィルター・ヴィンセント氏は、大学卒業後、戦略コンサルタントとして​国内外の戦略ファームで再生可能エネルギー分野に従事し、KPMGではSaaS事業の立ち上げを主導。Tensor Energyを共同創業し、プロダクトおよびテクノロジーを担当している。

再生可能エネルギー業界では、発電量の変動や系統制約といった技術的課題が存在し、これらの解決が導入拡大の鍵となっている。Tensor Energyは、AIを活用した発電予測や蓄電池制御技術の開発を進め、これらの課題解決に取り組んでいる。

今回の資金調達により、事業開発チームの強化を行い、再生可能エネルギー分野の専門知識を持つ人材の採用を進める。また、Tensor Cloudの機能拡充にも注力し、発電量予測や蓄電池制御の精度向上を図る計画だ。

画像はTensor Energyプレスリリースより

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