愛犬に手作りの温もりを、ペットの健康支えるココグルメ

愛犬に手作りの温もりを、ペットの健康支えるココグルメ

KEPPLE編集部

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犬・猫向けのフレッシュペットフードを販売する株式会社バイオフィリアがシリーズBラウンド1stクローズにて、第三者割当増資による3.7億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

今回のラウンドでの引受先は、W fund、DIMENSION、三菱UFJキャピタル、Adlib Tech Ventures、KxShareの5社。

今回の資金調達により台湾を中心とした海外展開、および販売チャネルの拡大を目指す。

愛犬の健康を保つ「手作りごはん」

同社が開発・販売する「CoCo Gourmet(以下:ココグルメ)」は、新鮮な食材を使った犬用のフレッシュペットフード(以下、フレッシュフード)だ。

サービスイメージ
フレッシュフードは多くの場合、人間になじみある食材を使用し、保存料、香料、着色料など不要な添加物を使わず加工したペットフードを指す。冷蔵や冷凍で保管されることが多く、低温調理で栄養の損失が少ないため栄養価が高い。

ココグルメは獣医師などの専門家が監修。必要な栄養をバランス良く含んでいる。従来のドライフードに比べ、水分量は約70%と多く含まれ消化吸収力も高い。冷凍で届き、電子レンジなどで解凍するだけなので、手軽に新鮮なごはんを与えることができる。

ココグルメ
従来のドッグフードには人間が食用としない原材料や添加物を用いることがあり、衛生基準も人間とは異なる。同社は食品工場でココグルメを生産し、安心安全な食品基準でペットフードを製造している点が特徴だ。

また、猫向けの「Miao Gourmet(ミャオグルメ)」も提供している。新鮮な魚や野菜を利用し、猫が食べやすい形に調理している。猫は水分摂取が苦手なケースもあるため、食事を通して病気の予防にも重要な水分を摂取できるよう工夫されている。

同社が注力する取り組みの一つに、ココグルメ会員と一緒に商品開発をする「ごはん開発部」がある。食品大手出身の開発メンバーが調理や材料にこだわり、顧客の意見を積極的に取り入れることで商品力を向上させている。また、SNSやイベントなどで積極的に顧客とコミュニケーションを取ることで、ブランド信頼感醸成や継続的なファンの獲得に貢献している。

ココグルメは2019年6月に販売を開始。累計販売食数は2023年10月時点で1億2000万食を突破した。

今回の資金調達に際して、代表取締役CEO 岩橋 洸太氏に、今後の展望などについて詳しく話を伺った。

ペットの健康に直結するフード選び

―― フレッシュフードのメリットや注目される背景について教えてください。

 岩橋氏:時代の変化に伴い、ペットへの捉え方が変わったことはフレッシュフードが注目される背景の一つです。例えば犬は、昔は番犬のように庭で飼われることが一般的でした。現代では、ペットは飼い主の家族や信頼のおける伴侶動物として、非常に重要な存在とされています。そのためドライフードだけではなく、少しでもおいしいごはんを食べさせたいと考える飼い主が増加しています。

また、犬や猫の飼い主の約74%が、ペットの健康や食欲、安全性に関する食事の悩みを抱えています。

従来のドライフードだけでは十分な水分摂取が難しく、ペットが水分不足に陥ることがあります。加えて、週に3回以上ドッグフードとは別に野菜を食べていた犬は、ドッグフードのみを食べていた犬と比べて、膀胱の健康状態が保てていたことがわかりました。新鮮な野菜を取り入れられるフレッシュフードの良さは科学的に証明されているんです。

ココグルメ
また、食品を使って調理した手作りごはんを食べ続けた犬は、ドライフードのみを食べる犬よりも平均寿命が約3年延びるという調査結果もあります。こうした背景から、フレッシュフードへの関心が高まっているのです。

―― どのようなきっかけからペットフード領域で事業展開を開始したのでしょうか?

学生時代から、動物に関わる仕事がしたいという思いがありました。小さい頃から動物を飼っていて、虐待や殺処分などのニュースを聞くたびに心を痛めていました。少しでもこうした状況を改善しようと、ペット領域での起業を決意した経緯があります。

創業時は殺処分をなくすことを目的として、Web上でのマッチングサービス事業を展開していました。その後、4つほどの事業に挑戦しましたが、残念ながらいずれもビジネスとして順調にはいきませんでした。

ちょうどその頃、飼っていた愛犬が2頭とも亡くなってしまったんです。その際に「手作りご飯」を与えた場合の方が3年ほど長生きしたという調査結果を知り、食べていたペットフードの品質が良くなかったのかもしれないと頭を悩ませたことがあります。他の人に同じ後悔をさせたくないとの思いから、ココグルメの事業立ち上げに至りました。

ココグルメは、それまでの事業とは異なり、当初から多くのリピート顧客からの感謝のメッセージを受けるなど、好評を得ていると実感しました。また、愛犬会員数が数万を超え、このサービスの社会的な重要性を実感し、動物×食品の分野で事業展開を続けています。

世界で最も愛されるブランドに

―― 資金調達の背景や使途について教えてください。

私たちは、ココグルメを世界で最も愛されるブランドにすることを目指しています。サービス拡大のために、国内のマーケティング強化と海外展開を主な目的として資金調達を実施しました。

海外展開の第一歩として、まずは台湾市場への進出を計画しています。台湾ではフレッシュフードの需要が高まっており、市場がすでに存在します。台湾は親日国家で、ジャパンブランドに対する支持も高いです。台湾向けのECモールの出店も、2024年2~3月を目標にすでに進めており、台湾を足掛かりに日本の優れた製品を世界に届けていきます。

―― 今後の長期的な展望を教えてください。

まずは、3年後に累計販売食数10億食を目指しています。アジアを中心に海外展開を進めながら、将来的にはアメリカ市場にも進出する予定です。

日本の食品の強みは依然として健在だと感じています。日本ではどこで何を食べても美味しいですよね。アメリカは最大の市場で競合も多いですが、日本の食品の品質は強みとなるはずです。

海外展開を通じて10年後には国内通販で100億円、国内小売で300億円、海外事業で600億円程度と、総計で1000億円の売上達成を目指して取り組みます。

現在は犬に焦点を当てていますが、猫向けのフード拡充も進め、今後はうさぎなど他の動物向けのフードへの展開も視野に入れています。選択肢は狭めず、動物×食品を軸に、ニーズに応じてフード以外の事業の展開も検討しています。

国内でのリテール事業の拡大や海外展開は、私たちだけで実現できるとは考えていません。理念・思いに共感いただける小売店舗様や事業会社様に協力いただきながら、市場を拡大して行きたいと思います。


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