中耳粘膜の再生医療を実用化へ──ReeNT、6億円調達

中耳粘膜の再生医療を実用化へ──ReeNT、6億円調達

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東京慈恵会医科大学発の再生医療スタートアップで、中耳疾患を対象とした再生医療等製品を開発する株式会社ReeNTは、アルフレッサ ホールディングスとの資本業務提携を強化し、6億円を調達したことを明らかにした。

ReeNTは、東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室で約20年にわたり進められてきた研究成果をもとに設立された大学発スタートアップだ。耳鼻咽喉科領域の再生医療等製品の開発を進めており、真珠腫性中耳炎を対象とした自家鼻腔粘膜上皮細胞シートの実用化を目指している。

真珠腫性中耳炎は、中耳内に形成される異常組織が周囲の骨などを破壊しながら進行する難治性疾患の一つで、治療は手術が中心となる。一方で、手術後に中耳粘膜が失われることで、再発や聴力低下のリスクが残ることが課題となっている。

ReeNTが開発する細胞シートは、患者自身の鼻腔粘膜細胞を用いて中耳粘膜の再生を促し、中耳内の環境改善を図る再生医療等製品として開発が進められている。

アルフレッサグループは、再生医療等製品の製造から流通までを担う「再生医療トータルサプライチェーンサービス(TSCS)」の構築を推進している。今回の提携強化により、ReeNTは開発品の国内開発・事業化に向けて、同グループが持つCRO、製造、流通などの機能を活用した包括的な支援を受ける。

調達した資金は、自家鼻腔粘膜上皮細胞シートおよび後継製品の研究開発、製造、承認取得、上市に向けた取り組みに充てる。今後は企業治験の実施に向けた準備を進めるとともに、開発・事業化を推進するための組織体制を強化する方針だ。

※CRO(Contract Research Organization):医薬品、医療機器、再生医療等製品などの臨床試験や製造販売後調査に関する業務を支援する専門機関。

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