宇宙農業の実現へ──テラファーム、約1億円調達 光合成機能改善とAIロボティクスを開発の柱に

宇宙農業の実現へ──テラファーム、約1億円調達 光合成機能改善とAIロボティクスを開発の柱に

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宇宙農業の実現を長期ビジョンに掲げる株式会社テラファームは、実業家4名を引受先とするエクイティ調達により約1億円を調達したことを明らかにした。調達資金は、光合成機能の革新と農業向けロボット開発の2領域に投じる。

テラファームは2025年設立のスタートアップだ。宇宙空間のような極限環境でも安定した食料生産を可能にすることを目指し、光合成の高度化と農業の自動化を中核テーマに研究開発を進めている。

同社が取り組む一つ目の領域は、光合成機能の改善だ。植物は光エネルギーを利用して成長するが、理論上の変換効率に対し、実際の農業現場での効率は低いとされる。テラファームは、光、温度、湿度、二酸化炭素濃度を精密に制御できる植物工場を活用し、作物の生産性向上につながる技術開発に取り組む。

この分野では、東京大学大学院農学生命科学研究科の矢守航准教授が率いる作物生理学研究室と共同研究契約を締結した。植物生理学の知見と自社の植物工場環境を組み合わせ、光合成機能の高度化に向けた技術検証を進める。

もう一つの柱は、農業分野へのフィジカルAI・ロボティクスの応用だ。農業従事者の高齢化や人手不足が進むなか、農作業の自動化は重要な課題となっている。

テラファームは自社エンジニアによる農業ロボットの開発を進めており、千葉大学園芸学研究院附属宇宙園芸研究センターと共同研究契約を締結した。同大学の試験栽培園で実証実験を行っているほか、複数の農家とも連携し、実際の農業現場でデータ収集や技術検証を進めているという。

世界的に食料需要の増加や気候変動への対応が求められるなか、農業分野では植物工場、ロボティクス、AIなどの先端技術を活用した生産性向上への関心が高まっている。テラファームは大学や農業現場との連携を通じて技術開発を進め、将来的には宇宙環境での食料生産につながる基盤技術の確立を目指す構えだ。

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