脳活動をリハビリに生かすBMI医療機器──LIFESCAPES、6億円調達でグローバル展開へ

脳活動をリハビリに生かすBMI医療機器──LIFESCAPES、6億円調達でグローバル展開へ

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ブレイン・マシン・インターフェース(BMI/BCI)技術を活用した医療機器を開発する株式会社LIFESCAPESは、既存株主および新規投資家を引受先とする第三者割当増資により、総額6億円の資金調達を実施した。

引受先には、三井住友海上キャピタル、三菱UFJキャピタル、住友生命保険、インディーキャピタル、パラマウントベッド、フィデアキャピタルなどの関連ファンドが参加した。

LIFESCAPESは慶應義塾大学発の医療スタートアップで、脳の活動を読み取り機器の制御やリハビリテーションに活用するBMI/BCI技術を基盤としたニューロリハビリテーション医療機器の研究開発を手掛ける。BMI/BCIは、脳活動を計測・解析し、機械やコンピューターの操作、治療支援などにつなげる技術を指す。主に脳卒中後の上肢麻痺など、中枢神経疾患領域を対象とした治療技術の実用化を進めている。

高齢化の進展に伴い、脳卒中患者数は国内外で増加傾向にある。一方で、重度の手指麻痺を抱える患者に対する治療選択肢は限られており、新たなリハビリテーション技術への期待が高まっている。BMI技術は、患者の脳活動を解析しながらリハビリを支援する次世代医療技術として研究開発が進められている分野だ。

国内では、同社が開発する「(仮称)LIFESCAPES治療用BMI」が2025年12月に厚生労働省の「先駆的医療機器」に指定された。2026年夏ごろから有効性と安全性を検証する医師主導治験を開始する予定で、公的医療保険適用に向けた取り組みを進める。

海外では、マレーシアで薬事承認を取得し、同国の社会保障機関PERKESOへの導入を実現している。今後はシンガポール、インドネシア、タイなどASEAN各国で販売体制の構築を進めるほか、北米市場への展開も視野に入れる。

また、保険診療に加え、自由診療サービスの事業開発にも取り組む。急性期病院や回復期リハビリテーション病院を退院した後の生活期患者も含め、より多くの患者がBMI技術を活用できる体制づくりを目指す。

今回調達した資金は、国内で進める医師主導治験の推進、海外展開、事業開発などに充てる。LIFESCAPESは国内で蓄積した臨床知見を基盤に、治療用BMIの実用化と海外市場での展開を加速する方針だ。脳卒中後の麻痺に対する新たなリハビリテーション手法として、BMI技術の社会実装がどこまで進むかが注目される。

画像はLIFESCAPES HPより

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