23億円調達の株式会社ミツモア、生産性向上のための2つのサービスで作り出す正のループ

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見積もりプラットフォーム「ミツモア」を運営する株式会社ミツモア が、シリーズBラウンドにて、第三者割当増資による23億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

今回のラウンドでの引受先は、Eight Roads Ventures、MPower Partners、三菱UFJキャピタルと既存株主であるAngel Bridge、WiL。

調達した資金は、人材強化やマーケティング活動の加速に充てるとしている。また、「ミツモア」のサービス経験から生まれた業務生産性向上のためのSaaSプロダクト「MeetsOne」を正式に発表した。今後はさらなる機能向上を目指す。

今回の資金調達に際して、株式会社ミツモアの代表取締役CEO 石川彩子氏に、詳しく話を伺った。

―― まずは、御社の事業についてお聞かせください。

石川氏:弊社は、暮らしからビジネスまで300種類以上のサービスでプロが見つかる、日本で唯一見積もりのプラットフォーム「ミツモア」を運営しています。最近ではTVCMを放映しており、認知度は徐々に高まってきています。一方、新規事業の「MeetsOne」は、電気工事、水道工事など短期工事系の事業者様を対象として、あらゆる業務フローを効率化していくフィールドサービス向けのSaaSになります。現在この二つの事業を運営していますが、新規事業のMeetsOneは今回アルファリリースというかたちで、これから本格的に展開していきます。

課題と感じた日本における労働生産性の低さ

―― 事業を始めようと思ったきっかけを教えてください。

ミツモアとMeetsOneをはじめたきっかけについて、まさにここに尽きるというのが、日本の労働生産性への課題意識です。

サービス産業で見ると、日本の労働生産性はアメリカの半分となっています。日本を100とすると、ドイツ155、アメリカ205となっており、非常に生産性が低いと言えます。二大要因とされている一つ目は、日本は値引きしすぎてしまうということ。二つ目が、資本装備率(※)の低さです。ICT投資の差について様々な研究がなされていますが、日本の労働生産性が低い理由として、ここが一番大きいと言われています。

たしかに欧米諸国を見ると、圧倒的に優れたソフトウェアやSaaS、プラットフォームがたくさんあります。よく「日本はガラパゴス」とも言われますが、IT化の流れから取り残されてしまっているのです。一番の先進国アメリカで出たものがヨーロッパに展開されて、でも日本には届かない。というのも、日本は市場環境が異なりすぎて、そのままだと使えなかったりするので、日本に進出する企業も少なく、良いプロダクトやサービスがそもそも日本まで届いていないという状況です。そのような背景もあり、ICT投資が少ないため、労働生産性が低いというのが強く感じている課題感でした。

―― 「ミツモア」が取り組む課題や業界の「不」について、教えてください。

労働生産性が低迷するといいことはないですよね。日本はずっと実質賃金が下がっています。それよりは、残業も減ってお給料も増えた方が将来への不安も減りますし、皆がハッピーになることができるという強い意識を持っています。人生はお金だけではないですが、やはり将来への不安は人間を暗くする大きな要因だと考えています。そのような課題を解決するために、まず作ったのがミツモアというプラットフォームです。

IT化されていない一番大きな分野はどこかと考えたときに、例えば物販はAmazonや楽天がありますよね。一方で、サービスの分野はIT化されているところもあるのですが、見積もりが必要な複雑なサービスになってくると、途端にIT化が遅れている状況です。ここをまずデジタルに乗せていくことを考えました。見積もりというものをITで自動化させていくことによって生産性向上を目指し、ミツモアをはじめました。

ミツモアは、これまで数時間、数週間かかっていた複雑な見積もりのプロセスを自動化しています。依頼者さんにとっても、事業者さんにとっても、これまでとても大変だったものを、完全に自動で即時にできるようにするということを目指しています。

サービス紹介資料

2つのサービスで目指す、インフラとしての社会課題の解決

―― 「ミツモア」の依頼数や登録事業者数はどのように伸びていますか?

ミツモアの見積もり累計依頼数は200万件を突破しました。累計登録事業者数も4万社を超え、順調に伸びています。営業活動の他、口コミや広告流入からも利用者、登録事業社を増やしてきました。ミツモアは暮らしに必要なサービスの他、士業などビジネスに関わるサービスを運営されている方々にもご登録いただいています。立ち上げ当初から、見積もりが必要な複雑なサービスに着目し、ソフトウェアまで分野を広げてきたのが特長です。

―― 今回の資金調達の背景および調達した資金の使途について、教えてください。

ミツモアについては、プロダクトもある程度できてきて、プラットフォームとしても規模感が出てきましたので、マーケティングを含め一気に加速させていきます。一方でMeetsOneに関しては、本当にお客様のお役に立てるものを作っていく、プロダクトマーケットフィットを目指していく段階ですので、きちんと開発のためのリソースを確保して、良いものを作っていきたいと考えています。

―― 今後の長期的な展望を教えてください。

ミツモアとMeetsOneは補完関係にあるものです。ミツモアは集客、MeetsOneはオペレーション効率化のためのサービスです。私達はこの2つのサービスを使って、事業者の方々のビジネスを非常に生産性が高い状態に持っていくというのが目指すところです。ミツモアで集客をして案件が多くなってきたら、MeetsOneでオペレーションを効率化して、もう少し案件を増やせるような状態になって、またミツモアで集客して…というような正のループを回していける。そのような成功例を作り出していって、「ミツモアに行けば集客もできるし、オペレーションも完全に効率化できるから、高収益な会社になれる」という認知を広げていき、日本中の事業者の皆様がミツモア・MeetsOneを使っているという状態にしていきたいと思っています。

それを最終目標とすると、我々はまだ1%程度しか達していないので、日本のインフラとして、ミツモア・MeetsOneを広めていきたいと考えています。

サービス紹介資料

―― 最後に、採用に向けてメッセージをお願いします。

私達が一番強く思っているのは、「日本人が使える世界基準で良いプロダクトを作りたい、本当に役立つものを作りたい」ということです。それができるメンバーが集まってきていますし、今後もさらに増やしていきます。本当に良いサービスを作る、深くユーザーのことを理解して抱える課題を解決できるようなものを作る、そしてそれをきちんと広めていく、ということを強い意志を持って実行できる方を募集しています。よく「ロマンとそろばん」などと言いますが、本当に役立つものを作るということと、それをきちんとマネタイズして売り上げ伸ばしていくこと、この両方を大事にしてともに歩んでくださる方に、ぜひいらしていただきたいです。


(※)中小企業が効率的に付加価値を生み出し、生産性を向上させるために、機械や設備への投資は有効な手段の一つであり、こうした機械や設備への投資の程度を表すのが「資本装備率」である。資本装備率とは、総資本を労働力で除した指標で、これが高ければ高いほど資本集約的となる。 出典:中小企業庁サイト 平成27年度(2015年度)の中小企業の動向  

株式会社ミツモア

株式会社ミツモアは、地域のプロに見積もりを依頼できる「ミツモア」の開発・運営をしている企業。 「ミツモア」とは、カメラマンから税理士まで、地域のプロたちに、かんたん・無料で気軽に見積もりを依頼できるマッチングサービス。家族写真から壁紙の張り替えまで、依頼者のさまざまなこだわりに応じてくれるプロがそろっている。 依頼を受けるプロから見た「ミツモア」を利用するメリットとしては、成約可能性の高い見込み客に直接アプローチできること、安く簡単に集客できることが挙げられる。

代表者名石川彩子
設立日2017年2月8日
住所東京都中央区銀座7丁目16番12号
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