ナガク株式会社

リペア・リメイクサービスを運営するナガクは、総額約1.4億円の資金調達を実施した。
今回のラウンドでは、ベータ・ベンチャーキャピタル、フューチャーベンチャーキャピタル(信州SSファンド)、朝日メディアラボベンチャーズ、NOW、ピース、OASIS FUND、IDENTITY、宮田昇始氏、yansuKIM氏、他ベンチャーキャピタル1社、エンジェル投資家1名が参加した。調達した資金は、サービスの機能拡充、取り扱いカテゴリーの拡大、参加プロの増加などに充てる予定である。
同社が提供する「ナガク」は、リペアやリメイクのプロや事例を探して依頼できるサービスである。ユーザーは、サイト上でプロを検索し、オンラインで相談・依頼できる。事例には費用や制作期間が掲載されており、詳細な情報から依頼を検討することが可能。家具、器(金継ぎ)、ジュエリー、スニーカー、革製品、衣類など幅広いカテゴリーのプロが登録している。他にも、「アップサイクル」や「リユース」、「リサイクル」などのトピックに関するニュースを掲載する「NAGAKU Magazine」も運営している。
代表取締役CEOのカ渡部 一紀は、大学卒業後、2010年にクリエイターの収益化プラットフォームを開発するGrowを共同創業。その後、釣り人向けコミュニティサービスなどを開発するウミーベを設立し、2018年にクックパッドに売却。2023年8月にナガクを立ち上げた。
近年、サステナビリティへの関心が高まり、リペアやリメイクといったサービスの需要が増加している。ファストファッションの台頭により、大量生産・大量消費が問題視される中、モノを長く使う動きが注目されている。同様のサービスを提供する企業として、アメリカの「The Renewal Workshop」などがある。
同社は、リペア・リメイクサービスを提供するプロの募集や、開発・運営メンバーの採用も積極的に行っている。今回の資金調達を通じてサービスの拡充を図り、モノを長く使う文化の普及に貢献することを目指すという。
画像はナガク プレスリリースより