美容領域のビジネスを展開するスタートアップ5選

美容領域のビジネスを展開するスタートアップ5選

written by

KEPPLE編集部

目次

  1. はじめに
  2. スタートアップ5選
    • 株式会社LATRICO
    • 株式会社ユーブローム
    • 株式会社Neautech
    • 株式会社傳心堂
    • AquaAge株式会社
  3. おわりに

はじめに

美容に関する市場は、美容サロン・美容医療・化粧品の開発、研究など多岐にわたる。矢野経済研究所によると、国内の美容医療市場規模は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年は前年比96.3%の3920億円と前年割れとなった。以降は需要も回復基調になり、2022年には美容医療市場規模は4080億円となっている。

美容医療市場は今後も拡大基調で推移する見通しで、外科的施術の割合は減っていく一方、美容皮膚科領域の非外科的施術比率が高まっていくと見られている。今後は、「脱毛」「ボトックス注入」「にきび・にきび痕」「美肌」「二重瞼(埋没法)」「しみ・あざ・ほくろ除去」「ケミカルピーリング」などが注目される。

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スタートアップ5選

今回は美容関連のスタートアップ5社を紹介する。

株式会社LATRICO

オンライン医薬品ECプラットフォーム「東京美肌堂」を運営する。ユーザーは「LINE」で診察予約ができ、ビデオ通話で同社が提携する美容皮膚科医師の診察、処方された医薬品や漢方薬を宅配便で受け取りとアフターフォローまでオンラインで完結できる。有効成分の効果や安全性が認められた医療用医薬品を用いたスキンケア、「未病」の段階における肌悩みの予防を当たり前にすべくサービス提供している。

2023年3月には、コロプラネクスト、HIRAC FUND、VC・CVC・個人投資家を引受先とする第三者割当増資による総額5.2億円の資金調達を実施した。今回の調達も含めた累計調達額は10.7億円となった。今後は、マーケティング・ブランディングの強化および新規サービス展開への投資に充当する。

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株式会社LATRICO

  • 設立:

    2020年

  • 企業HP:

    https://latrico.jp/

株式会社ユーブローム

肌診断サービス「肌フローラカルテ®」や、法人・研究者向けに受託研究事業などを運営する。 肌フローラカルテは、同社のキットを活用して、ユーザーの肌状態と菌のバランスを分析し、おすすめのスキンケアなどのアドバイスをするサービス。検査キットは「LINE」を活用して注文が可能だ。LINE内で生活習慣のアドバイスや、悩み相談などもできる。

2023年5月には、ANRI5号投資事業有限責任組合、ココナラスキルパートナーズ、グローカリンクを引受先とした新株予約権(J-KISS)により、3600万円の資金調達を実施した。

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​​株式会社ユーブローム

株式会社Neautech

定額制美容皮膚科「HADA LOUNGE クリニック」のFC事業や、クリニックの医師とユーザーをつなぐプラットフォーム「HADA LOUNGE ONLINE」を運営する。HADA LOUNGE クリニックは、美容医療施術や美容注射、内服薬などを定額料金で提供する美容皮膚科。

HADA LOUNGE ONLINEは、ユーザーがオンライン上で同社が提携する美容クリニックの医師による診察(自由診療)や、処方薬の配送サービスを受けられるプラットフォーム。また、企業向けにインフルエンサーに対するPR投稿依頼サービスを運営する。

2021年4月に表参道に最初のクリニックが開院し、1年で5,000人以上の患者に利用されている。また、2023年1月には、悩める肌に答えを届けるオンライン美肌治療サービス「ANS.(アンス)」をローンチ。わずか3ヶ月で新規診察数8,000名を超えた。

2022年5月には、シードラウンドにて総額約6億円の資金調達を実施した。

株式会社Neautech

株式会社傳心堂

同社の美顔器「Un」は、美容クリニックなどで使用されているプラズマ美容技術を家庭用として開発したもの。プラズマイオンを肌に当てることで、化粧水などの美容成分を角質層に浸透させ、汚れを取り除き、肌を清潔にする効果がある。

2021年9月には、Monozukuri Ventures、アプリコットベンチャーズ、バルクオムを引受先とする第三者割当増資により、6300万円の資金調達を実施した。

株式会社傳心堂

AquaAge株式会社

スマートフォンを使用した肌診断アプリ「HADABON」を提供する。 HADABONは、スマートフォンで顔写真を撮ると、水分量やシミなどの8項目で肌状態の診断ができる。同サービスは、顔の部位別分析による肌タイプの診断や、肌状態の変化をグラフで確認することも可能だ。

同社はそのほかに、顔・文字・物体の画像認識・画像解析を行うAIソリューション事業を運営する。同AI技術を応用し、施術前後のフェースライン比較や、駐車券などの紙データを自動データ化、駐車場混み具合の自動検出も行っている。

2022年10月には、問診が必要なドクターズコスメもEC販売が可能となるオンライン診療機能の提供を開始。2023年1月には、ライフタイムベンチャーズを引受先とする資金調達を実施した。

​​AquaAge株式会社

おわりに

今回紹介した企業は、マーケティングを加速しながらサービスの提供範囲を拡大させている。今後も美容関連スタートアップの動向には注目が集まりそうだ。

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参考:矢野経済研究所 「美容医療市場に関する調査を実施(2023年)

Tag
  • #美容
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