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「マイクロファイナンス×モビリティ」で見据える展開とは──南アフリカ・インド進出狙うHAKKI AFRICA

アフリカ諸国を中心にタクシードライバー向けマイクロファイナンス事業を展開する株式会社HAKKI AFRICAは、シリーズCラウンドの2ndクローズにおいて総額7.38億円(融資を含む)の資金調達を実施。リード投資家はグロービス・キャピタル・パートナーズで、SBIグループ、TISなどが参画した。
同ラウンドの1stクローズは2025年2月に実施され、SMBCベンチャーキャピタルおよびグローバル・ブレインを共同リードとする形で19.7億円を調達している。これにより、シリーズC全体での調達額は27.1億円、創業以来の累計資金調達額は49億円に達した。
同社は2019年に設立され、ケニアを中心にタクシードライバー向けの車両購入ファイナンスを提供している。独自のアルゴリズムによるクレジットスコアリングシステムを構築し、従来の与信審査が困難だった層にも金融サービスを提供してきた。3期連続で黒字を達成しており、2024年度には前年比1330%の経常利益成長を記録している。
代表取締役CEOの小林嶺司氏は、在学中にインテリアEC事業で起業。2013年に鎌倉へ本社を移し、シェアオフィスやシェアハウス、ゲストハウスを展開。4年間で13店舗にまで成長させ、地域内でトップシェアを獲得したタイミングで事業を売却した。2019年にはケニア・ナイロビのスラム街に拠点を移し、マイクロファイナンスを軸とするスタートアップ、HAKKI AFRICAを創業。アフリカの金融包摂に挑戦している。
アフリカでは、多くのタクシードライバーが銀行融資の与信に必要な書類や頭金を準備できないなど基準を満たせず、車をレンタルする形でのタクシー事業が一般的である。HAKKI AFRICAは、こうした課題に対し、テクノロジーを活用した信用スコアリングを通じて、金融アクセスの拡大を目指している。
今回の資金調達により、2025年からは南アフリカおよびインドへの事業展開を予定している。さらなる海外展開を進めるとともに、金融包摂を推進する取り組みを強化する方針だ。
画像はHAKKI AFRICAプレスリリースより
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