Rakuten Medical、1億ドル調達──光でがんを狙い撃つ治療を世界標準へ

Rakuten Medical、1億ドル調達──光でがんを狙い撃つ治療を世界標準へ

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光免疫療法を基盤としたがん治療技術を展開するRakuten Medical, Inc.(本社:米国 カリフォルニア州 サンディエゴ)は、TaiAx Life Science Fund L.P.、大和証券グループ本社、三井住友海上火災保険、三井住友銀行、ABIES Capital、Nexus CVC、OEP Group、SBIグループ、楽天グループ、三木谷浩史氏などを引受先とするシリーズFラウンドで、第三者割当増資(7千万ドル)および転換社債型新株予約権付社債(3千万ドル)により総額1億ドルの資金調達を実施した。

Rakuten Medicalは米国カリフォルニア州サンディエゴに本社を置き、独自の「アルミノックス™プラットフォーム」技術を用いた光免疫療法の開発・商業化に注力するバイオテクノロジー企業である。薬剤と光を組み合わせ、特定の細胞を選択的に攻撃する治療技術の研究開発を推進し、がんを中心とする各種疾患に新しい治療法の選択肢を提供することを目指す。

2023年にはHikma Pharmaceuticals PLCと中東・北アフリカ地域での販売について独占ライセンス契約の締結を発表し、グローバル事業の基盤を拡大した。本社を構える米国に加え、日本、台湾、スイス、インドの5拠点を有し、臨床開発・製品実用化を加速させている。

近年、薬剤と光を組み合わせてがん細胞を狙い撃つ「光免疫療法(NIR-PIT)」が、新規のがん治療技術として注目されている。これまでと異なる方法でがん細胞を標的破壊できることから、手術・放射線・化学療法・がん免疫療法に続く、“第5のがん治療”として期待されている。Rakuten Medicalは、この領域で「アルミノックス™プラットフォーム」を軸に開発・商業化を推進し、米国での承認申請を見据えた臨床開発を進めている。

代表取締役会長は三木谷浩史氏である。三木谷氏は1988年に日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行。1993年にハーバード大学でMBAを取得して帰国。その後、クリムゾングループでの代表取締役社長就任を経て、楽天を創業した。

三木谷氏は、「楽天メディカルは、創業から15年で、アルミノックス治療(光免疫療法)の臨床試験、承認取得、商業的成功を実現してきました。今回の資金調達により、臨床開発をさらに加速し、米国はじめグローバルでの市場展開を推進し、次なる成長のフェーズに進んでまいります」と述べている。(一部抜粋)

今回調達した資金は、最優先事項である米国でのがん治療用光免疫療法薬ASP-1929の承認取得に向けた国際共同第III相臨床試験(ASP-1929-381試験)の加速に充当する計画である。米国、台湾、日本、ウクライナ、ポーランドで患者登録を推進し、試験結果を踏まえ2028年の米国承認申請を目指す。

また、日本で承認された医薬品「アキャルックス®」および医療機器「BioBlade®レーザシステム」の市販後データを用いて、各国規制当局への承認申請や対象がん種の拡大にも取り組む。さらに、自社開発や医師主導治験、助成金の活用により、頭頸部がん以外の皮膚がん、食道がん、婦人科がん、膵がん、非小細胞肺がんなどへの臨床開発も推進する方針だ。

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