大阪大学発のスタートアップ6選【2025年5月更新】

大阪大学発のスタートアップ6選【2025年5月更新】

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大学発スタートアップの拡大とイノベーションへの期待 

大学発スタートアップ企業は、大学の最先端の研究成果を事業に反映させることができ、 経済的にイノベーションをもたらすことが期待されており、注目を集めている。

2023年10月時点での大学発ベンチャー数は4288社。2022年度に確認された3782社から506社増加している。。大学別の大学発ベンチャー数では引き続き東京大学が最も多く、また大阪大学の増加に加え、慶應義塾大学、東京理科大学、立命館大学などの私立大学の躍進が目立つ結果となった。

大学発ベンチャーが成功を収めることで、新しい技術やサービスの導入により産業が活性化し、雇用の拡大などが見込まれる。国全体のイノベーション力向上にも繋がり、長期的かつ持続可能な発展を促進することが期待される。

今回は、大学発スタートアップ中でも大学発スタートアップ中でも関西エリアをリードし、注目度の高い大阪大学発のスタートアップを紹介する。

オープンイノベーションバナー

スタートアップ6選

C4U株式会社

企業HP:http://www.crispr4u.jp/

新規ゲノム編集技術の研究開発に取り組む。CRISPR/Cas3(クリスパー・キャス3)系ゲノム編集方法ツールに基づいた最先端の技術を用いて、国産オリジナルのゲノム編集の基盤技術開発に取り組み、東京大学、大阪大学、京都大学、理化学研究所などの最前線の研究者と共同研究を行っている。 工業・農業・医療にとどまらず、多くの各産業でプラットフォーム技術開発を行い、さまざまな技術シーズを生み出し社会貢献を目指す。

2023年5月には、シリーズBラウンドにて第三者割当増資による15億円の資金調達を実施した。

PaMeLa株式会社

企業HP:https://pain-ml.com/

世界の痛みの平均値を下げることを目指し、痛みを「見える化」する研究をしている。脳波と機械学習を組み合わせたアルゴリズムを基に、患者が感じる「痛み」を客観的に測定できる医療機器の開発を行う。ビッグデータ解析にヒントを得て、多くの痛みを感じているデータから痛み成分を取り出し人工知能の助けを借り、痛みを本人に聞かずに測定できるシステムを開発している。

2024年7月には、米国サンフランシスコで投資家向けに情報を提供するSTARTUP CITY の「TOP JAPANESE STARTUPS IN MEDICAL DEVICES」 に選出された。

株式会社リモハブ

企業HP:https://www.remohab.com

IoT技術を活用することで医療従事者による遠隔管理を実現し、実際に病院で行っているかのような心臓リハビリテーションを、自宅で行うことができるシステムの開発に取り組んでいる。リモハブシステムは、患者の負荷状態をモニタリングする「アプリ」を搭載したタブレット、心電波形を取得する「ウェアラブル心電計」、IoT化させた「スマートエルゴメーター(エクササイズバイク)」で構成される。

医療機関にいる医療従事者が遠隔で在宅患者をモニタリングし、従来の医療機関で行う心臓リハビリテーションと同等の効果をもたらす環境を構築することができる。病院の送り迎えによる家族の負担を減らし、退院後のリハビリ継続率の向上に貢献する。

2024年10月には、2020年から開始したオンラインでのモニタリングを行うリハビリテーションシステムRH-01の治験を完了し、薬事承認申請を行ったと発表した。

アイポア株式会社

企業HP:http://aipore.com/

IoT センサーと機械学習を組み合わせたウイルス・細菌などの微粒子計測ソリューション「Aipore」などを開発している。独自に開発した、センサーとAIの技術を組み合わせたアイポアAI粒子識別センサーを用いることで、ウイルス等の生態粒子だけでなく工業用途等のナノ粒子を1個単位で識別することが可能になる。また測定された結果はアイポアAIシステムのサーバで解析され、即座に識別結果が分かる仕組みとなっている。

2023年7月には、シリーズBラウンドにて、大阪大学ベンチャーキャピタルを引受先とした第三者割当増資による2億円の資金調達を実施した。

株式会社プロテクティア

企業HP:http://www.protectea.co.jp/

「CateProtect」の研究開発を元にした事業を運営する。膜親和性EGCG(エピガロカテキンガレート)のCateProtectは、お茶に含まれる天然カテキンの成分。最も抗ウイルス機能が高いEGCGを、独自の技術で膜親和性にして、抗ウイルス機能をさらに強化した高機能性成分である。この基礎研究と、これを用いたマスクやウェットティッシュなどの抗ウイルス・抗菌製品、部材開発を行っている。また、プレミックス化粧品原料「カテノア」も開発している。

株式会社HOIST

企業HP:https://hoist-jp.com/ 

がん治療薬および創薬支援技術の研究開発を行う。がん治療薬の開発は、創業初期から複数のパイプラインがあることが強みであり、中でも先行して開発を進める膀胱がん治療薬については、適用する無機化合物の特徴により、既存薬と比較して有効性ならびに安全性で上回ることが期待されている。 創薬支援技術は、今後の新規抗がん剤の評価に必須となる患者腫瘍組織移植マウスモデル、および患者腫瘍組織から直接樹立された初代培養細胞に関する製造・特徴情報の付与技術で、より臨床に近い評価ができることが最大の特徴だ。

2023年4月には、シリーズAラウンドにて、大阪大学ベンチャーキャピタルなどを引受先とした第三者割当増資による8億円の資金調達を実施した。

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※経済産業省「令和5年度大学発ベンチャー実態等調査の結果を取りまとめました

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