ジャパンM&Aインキュベーション、3億円調達でAIプラットフォーム構築へ
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AIと専門家による調達業務の代行サービスを展開株式会社InProcは、alpha、Angel Bridge、ANOBAKA、杉田浩章氏などを引受先とするシードラウンドで、総額2億円の資金調達を実施した。
InProcは、AIと専門家の知見を融合した調達業務アウトソーシング(BPO)サービスを展開している。2025年3月設立で、「調達」を企業競争力の源泉と位置付け、間接材(原材料・部品以外)領域に特化したコスト最適化支援を強みとする。同社は調達代行「InProc Pro」とAI導入支援「InProc AI」を提供し、支出の可視化から施策提案、業務実行まで一貫して担う。創業間もなく大手企業へのサービス提供を開始し、業界における効率化と最適化を追求する。
代表取締役CEOは吉江拓哉氏。吉江氏はコンサルティングファーム でコスト最適化や業務改革に従事した経験を持つ。2025年3月に中島康貴氏と共同でInProcを設立、代表に就任した。両名のコンサルティング経験を活かし、AIと専門家知見の融合による調達支援サービスの構築と普及に取り組む。
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)市場は国内外で拡大傾向にあり、IDCの予測では国内BPOサービス市場は2024~2029年の年間平均成長率4.1%、2029年には1兆2169億円規模に達するとされる。近年は生成AIの活用やハイブリッド型BPOモデルの進展が顕著で、間接材分野もカスタマーサクセスやマーケティング支援など多様に拡大している。中小企業のBPO導入率が前年比で約12%拡大、人的資本不足やDX推進の高まりが成長を後押ししているが、AI/デジタル人材の確保や費用対効果の訴求が不可欠となる。
調達した資金は、「AIネイティブな調達オペレーティングモデル」の確立に向けて、エンジニア、営業、コンサルタント等の全方位での人材採用や事業推進に充当する計画だ。
吉江氏は、「私たちが暮らす社会は、テクノロジーの進化と人口構造の変化により、大きな転換点を迎えています。『調達』を単なるコスト削減の手段ではなく、企業成長を支える中枢機能へと進化させるべきだと考えています。AIと専門家の力を掛け合わせ、調達領域における新しい常識を創るべく全力で走り続けてまいります。」と述べている。(一部抜粋)
InProcはシードラウンドで調達した2億円を活用し、AIを基盤とした調達オペレーションモデルの確立と全方位の人材採用を進めている。創業まもなく大手企業への導入実績を持つが、市場拡大に伴い競合サービスとの違いやスケーラビリティ、顧客満足度維持が今後の課題だ。間接材調達の最適化というニーズを的確に捉え、中長期的なモデルの定着と成果の可視化が鍵となる。
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