「匠フォース」提供の匠技研工業、シリーズAで5億円調達

「匠フォース」提供の匠技研工業、シリーズAで5億円調達

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KEPPLE編集部

工場経営DXシステム「匠フォース」を提供する匠技研工業がシリーズAラウンドにて、第三者割当増資による5億円の資金調達の実施を明らかにした。

今回のラウンドでの引受先は、ファーストライト・キャピタル、Angel Bridge、アニマルスピリッツ、ジェネシア・ベンチャーズ、静岡キャピタル、個人投資家など。

匠フォースは、製造サプライヤー企業向けの工場経営DXシステムだ。見積業務から図面管理、原価計算まで一元化でき、見積作業の時間を大幅に短縮することが可能。人手不足に悩むサプライヤー企業の生産性向上に加え、技術の承継もサポートする。業務システムとして活用することで、現場データや経営データが蓄積され、工場経営の効率化や適正取引を実現できる。

同社は、2020年2月に大学院在学中だった前田 将太氏が設立。前田氏は、東京大学法学部卒業後、法科大学院へ進学。東京大学のアントレプレナー道場での講演に影響を受け、スタートアップの世界へ飛び込むことを決意。同期3名と共に2020年に匠技研工業(旧社名:LeadX)を創業した。ピボットを重ねる中で、2021年より「匠フォース」(製造業向けSaaS)事業を展開した。

匠フォースは、2022年9月に正式版の提供開始。これまでに、「見積リードタイム50%減少」「技術承継として70代から30代へ」といった成功事例を創出し、導入企業数も増加している。

2024年4月には、「匠フォース」の販売体制の強化に向けた協業及び産業素材業界における共同での価値創出を目的とし、三菱商事と販売提携を締結した。同年11月には、2024年10月1日に開業したオープンイノベーション施設「STATION Ai」に名古屋支店を設立した。入居するパートナー企業様やスタートアップ企業様との連携を強化する。

今後は、さらなる生産性向上や、高度な経営判断を可能にするソリューションの提供に取り組むという。今回の調達資金は、AIを活用した「匠フォースAI」の開発、マネージャー・メンバーの採用、組織体制の強化に充当する。

画像は匠技研工業プレスリリースより

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  • #製造IT支援
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