ペリオセラピア株式会社

抗体医薬品の研究開発を手がけるペリオセラピア株式会社は、シリーズD2ラウンドにて、J-KISS型新株予約権の発行と金融機関からの融資により、総額5億7500万円を調達したと明らかにした。
引受先は三菱UFJライフサイエンス2号投資事業有限責任組合および、テクノサイエンス。同社発表によると、今回の調達により、AMED(日本医療研究開発機構)の「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」で採択された最大10.8億円の補助金と合わせ、確保資金は16億円超となった。累計エクイティ調達額は24億円超となる。
ペリオセラピアは、2017年設立の大阪大学発創薬スタートアップ。病的ペリオスチンを標的とした抗体医薬品の研究開発を進めている。ペリオスチンは本来、組織修復や心臓弁形成などに関与するタンパク質だが、がん細胞の周辺組織で分泌される病的なペリオスチンは、抗がん剤を効きにくくする因子となることが明らかになっている。同社はこの病的ペリオスチンに着目し、治療薬開発に取り組む。
主力開発品である「PT0101」は、転移・再発HER2陰性乳がん※で分泌される病的ペリオスチンを対象とした抗体医薬候補だ。
今回調達した資金は、国内で進行中のPT0101の第1/2a相試験の推進に加え、北米での第1/2a相試験の開始に充当する計画だ。また、将来の成長を見据えたパイプラインの拡充や、臨床開発体制の強化にも活用する。
近年、国内の創薬スタートアップを取り巻く環境では、AMEDによる創薬ベンチャー支援制度の拡充を背景に、研究開発資金の確保や海外展開を見据えた臨床開発が進みつつある。ペリオセラピアは今回の資金調達を通じて、国内外での開発を加速し、難治性疾患に対する新たな治療選択肢の創出を目指す。
同社は今後、乳がん領域に加え、糖尿病性網膜症や心筋梗塞など、病的ペリオスチンが関与する疾患への応用可能性についても研究開発を進める方針だとしている。
※特定の医薬品が効きにくく、治療選択肢が限られる場合があり、かつ転移・再発した乳がん









