大手施設に続々導入、防犯カメラに後付けできるAI警備システムのアジラ

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KEPPLE編集部

AI警備システム「アジラ」を提供する株式会社アジラがシリーズBラウンドにて、第三者割当増資による総額6.4億円の資金調達を実施したことを明らかにした。また、阪急阪神不動産株式会社との事業提携も発表した。

今回のラウンドでの引受先は、阪急阪神不動産のCVCファンドである「HHP共創ファンド1号投資事業有限責任組合」、鎌倉投信株式会社とフューチャーベンチャーキャピタル株式会社が共同運営する「創発の莟1号投資事業有限責任組合」の2社。

調達した資金は、販売体制やAI技術、コーポレートガバナンスの強化に充て、さらに成長を加速させる。

行動認識AIにより危険をすばやく察知

アジラは、既存のカメラシステムをAI化できる施設向けAI警備システム「アジラ」と、行動認識AIソリューションを提供する。防犯カメラに映る人の中から異常行動(転倒、ケンカ、破壊行動)や不審行動(千鳥足、ふらつき、違和感行動)をリアルタイムで検出する。それにより遠隔で警告を出したり、警備員を現地に派遣したりできる。警備員の業務を軽減し、見逃しや見落としを無くすほか、事件や事故の予防にもつなげる。

アジラは創業期から、人間の行動を認識するAIの研究開発を続け、世界トップレベルの技術を有する。危険を正確に検知して、2秒でアラートを出すことが可能。「エッジ+クラウド」の技術で、商業施設内のカメラ1000台を「AI化」することもできる。他社製品と比較してもその技術水準は群を抜く。

サービス資料画像
阪急阪神不動産株式会社へのテスト導入を経て2022年1月からサービス提供を開始し、2022年11月現在で導入企業数は20社に達した。すでに、阪急阪神不動産株式会社「阪急西宮ガーデンズ」、株式会社フジクラ「深川ギャザリア」、FC町田ゼルビア×町田市「町田GIONスタジアム」、三菱地所株式会社「新丸の内ビルディング」など、大型で防犯カメラの台数規模の大きい施設を中心に導入されている。また大学のキャンパスなどへの採用も進んでいる。

代表取締役 木村 大介氏に、アジラ開発の経緯や今後の展望などについて詳しく話を伺った。

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深層学習と出会い、テクノロジードリブンな事業へ

―― アジラを始めようと思ったきっかけを教えてください。

木村氏:きっかけは、前職の事業会社でシステム統括をしていた際にディープラーニングと出会ったことです。2014年にディープラーニングが登場してから、それまで一生懸命やっていたロジスティック回帰や重回帰分析など、昔ながらのデータ分析手法ではできなかったことが、一気にできるようになりました。あらゆるものが変わっていくと確信し、ディープラーニングによるテクノロジードリブンな事業を推進するため、2015年に起業しました。

―― そこからどのような流れでアジラの開発に至ったのですか?

テクノロジーの中でも一番面白いと感じながら研究したのが行動認識AIです。さまざまな企業の方とお話しする中で、治安を心配する人が増え、商業施設での安全対策のニーズが高まっているという話を聞きました。課題解決に向けてぜひこの技術を活用したいと思い、アジラの開発に至りました。

IPO後には世界に安心価値を届ける

―― 今回の資金調達を経て、足元の事業拡大の方針について教えてください。

今回の調達資金は次の三つに使用したいと考えています。一つは、研究開発への社内投資です。行動認識AIの技術が向上すればプロダクトの性能も底上げされます。より安心安全の価値を提供でき、多くの人を救うことができます。二つ目は、プロダクト販売のためのフロントビジネス組織の組成です。今までセールスやマーケティングは担当がおらず、とても脆弱だったため、2022年秋から採用を始めました。三つ目は、売り上げ向上のためのマーケティングやブランディングです。認知拡大や拡販のための仕掛けを作っていきたいと思います。

―― 今後の長期的な展望を教えてください。

社会に安心安全の価値をお届けするため、さらにアジラを普及させたいと考えています。また、研究開発を加速させるべく、2023年にもう一度、大型の資金調達を実施します。2024年には東証グロース市場でIPOをする予定です。我々のお客様は継続運用を前提とされています。財務体制を整えて信頼度を高め、導入後は建物を取り壊すまで長期的に使っていただきたいと思っています。そして、安心安全の価値は日本よりもむしろ、中南米やアジア、中東、アフリカといった地域での需要のほうが高いと考えています。そのため国内で導入を進めつつ、IPO後には海外展開を実現すべく準備をしていきます。

世界中のエンジニアと共に行動認識AIで世界一を取る

―― 海外からもアジラで働きたいという人が集まっているようですね。

近年、海外のAI業界で知名度が上がり、世界各国からエンジニアが集まってきています。現在では従業員約90人中70人が海外勢で、シンガポールの博士課程にいる人、オックスフォード大学に進学する学生、エジプトやイランの学者など、バックグラウンドも多岐に渡ります。ポテンシャルのある20代の若手が裁量を持って自由に働き、社員が生き生きと活躍している会社です。行動認識AIで世界一を取ることを目指し、日々奮闘しています。ぜひ一緒にチャレンジしていただける方と、共に成長していけたらと思います。

株式会社アジラ

株式会社アジラは、施設向けAI警備システム『アジラ』開発と販売、及び行動認識AIソリューションを提供する企業。『行動認識』に関する3つの特許(行動推定および対象数特定装置に関する特許)を取得。これにより、さらに軽量で正確な行動認識(人物または動体の個体識別および行動予測)を可能にした。 『アジラ』は、既存のカメラシステムをAI化できる施設向けAI警備システム。カメラ映像の中から、異常行動や不審行動を検出したときのみ、瞬時に映像を通知することができるため、映像を監視する警備員の業務を軽減でき、見逃しや見落しも無くすことができる。

代表者名木村大介
設立日2015年6月1日
住所東京都町田市中町1丁目4-2
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