労務相談クラウドサービス「HRbase PRO」を運営するFlucleがプレシリーズAラウンドにて、第三者割当増資による約2.3億円の資金調達を実施したことを明らかにした。
今回のラウンドでの引受先は、ジェネシア・ベンチャーズ、SMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタル、フューチャーベンチャーキャピタル(おおさか社会課題解決2号ファンド)、RICOH Innovation Fund、サイボウズ、テラスカイベンチャーズ、弁護士ドットコムの8社。
HRbase PROは、労務相談にまつわる社労士の業務をサポートするツールだ。システム内で労務相談や情報提供ができるほか、社労士が日常的に使用する書式や公的資料をストックし、業務の品質向上と効率化を図る。顧問先に法改正などのニュースを共有できる情報共有機能や、さまざまな労務相談に効率良く返答できるテンプレートを用意した資料管理機能などを備える。
2024年4月には「労務相談AI」の機能を搭載した。ユーザーが労務関連の質問を入力するとAIがその質問に関連した資料を集め、回答の要約を自動で作成する。要約の引用もとにもアクセスできる。労務相談AIの実装から半年で顧客は1.5倍になったという。
同社は、大阪大学大学院在学中に社会保険労務士の資格を取得した三田 弘道氏が2015年9月に設立した。企業の労務管理を支援する中で、属人化していた労務業務を効率化するサービスとして開発を開始した。
今後は専門家の知見をデータベース化し、ユーザーの業務効率化を支援する機能開発を進める。今回の調達資金は、プロダクト開発及び開発体制の強化、スケールアップのための人材採用に充当する。
画像はHRbase PROサービスページより