労務相談ツールでFlucleが目指す社労士業務のDX

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KEPPLE編集部


社労士向けの労務相談クラウドツール「HRbase PRO(エイチアールベースプロ)」を運営する株式会社Flucle(フラクル)がシードラウンドにて、1.2億円の資金調達を実施したことを明らかにした。調達額には、第三者割当増資のほか、日本政策金融公庫からの新型コロナ対策資本性劣後ローンの融資が含まれる。

今回のラウンドでの引受先は、株式会社ジェネシア・ベンチャーズ、みらいコンサルティング株式会社の2社。

調達した資金は、エンジニアなどの人材採用に充て、ユーザビリティ向上のためのシステム開発と、労務資料やテンプレートなどのサービス拡充を進める。

労務相談の品質向上と効率化をサポート

HRbase PROは、労務相談にまつわる社労士の業務をサポートするツールだ。システム内で労務相談や情報提供ができるほか、社労士が日常的に使用する書式や公的資料をストックし、業務の品質向上と効率化を図る。

プロダクトの主な機能は3つ。顧問先に法改正などのニュースを共有できる情報共有機能、さまざまな労務相談に効率良く返答できるテンプレートを用意した資料管理機能、顧問先とのやりとりを話題ごとに検索できるチャット機能を備え、労務相談履歴のデータ活用が可能。

サービス資料画像
今回の資金調達に際して、代表取締役 三田 弘道氏に、社労士業務の課題や今後の展望などについて詳しく話を伺った。

社労士業務の属人化を解消する

―― これまで、社労士の相談業務にはどのような課題がありましたか?

三田氏:昨今、働き方の多様化や労働者の意識の変化が進み、社労士への労務相談は非常に増えています。社労士は過去の事例や資料を参照し、わかりやすい資料にして送り、質問が来ればまた調べ、労基署に電話で問い合わせて返答する、といった業務に多くの時間を費やしています。また、根拠の確かな情報を伝えることに加えて、事務所ならではの提案も求められます。

こういった業務を複数のお客様に対して行っているうちに、得意な人に労務相談が集まるようになり、結果的に属人化して「もうこれ以上は引き受けられない」という状態にもなってしまいます。

そこで、事務所内のナレッジをしっかり溜めていき、それを活用できる環境を整えていくことで、スタッフの育成にもつなげていき、このような労務相談業務の属人化という課題を解決するのが、私たちのサービスです。
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―― HRbase PROを始めようと思ったきっかけを教えてください。

学生時代から「働くこと」に興味がありました。よく、働くのが面倒、なるべく楽なところで働きたいと言う人がいますが、働いている時間が幸せではないのは解決すべき社会課題です。そんな人たちが楽しく働いたり、自分の人生を懸けられる仕事ができれば、きっと価値が生み出せるはずです。多くの人が“自分自身の人生を生きている”状態を作り、“働くことを幸せに”したいと考えていました。

労務に着目した背景は、就職活動で内定の出ていた会社が、私の入社直前に労務管理の事業にピボットしたことです。まったく予想外でしたが、社労士の資格を取って入社しました。お客様の就業規則づくりに関わった時など、どんな環境を作れば従業員が幸せになるか、話し合いながら考えるのは楽しかったですね。
思い返せばずっと、“働くことを幸せに”と考えていました。労務を良くすれば、それができる。業務を仕組み化して提供することは自分の得意分野だったので、HRbase PROを作りました。

業務フローを見える化し、労務管理を効率化

―― 資金調達の使途について教えてください。

HRbase PROの機能やユーザビリティの向上を図るシステム開発と、労務資料やテンプレートの拡充です。それらにあたり、エンジニアと労務に詳しい人材を、それぞれ現在の3名から10名規模へ増員する予定です。後者については、情報収集能力や適切なアウトプット力があれば、社労士である必要はありません。社労士事務所で勤務経験のある方、労務に楽しさを感じていて、目の前のお客様対応にとどまらず、もっと大きいことにチャレンジしてみたい方とぜひ一緒に働きたいですね。

―― 今後の長期的な展望を教えてください。

中期的には、資料管理の機能に、業務フローの要素を足したいと思っています。既にさまざまな手続きや申請は資料としてストックしてありますが、それを入社時、休職時などのフローでまとめたい。従来、社労士の頭の中にしかなかった段取りや問題解決の業務フローを作り、検索しやすいサービスを目指します。さらにタスクとして管理し顧問先と共有できれば、社労士の付加価値は上がります。

長期的には、顧問先企業の一般従業員も一緒に使えるプラットフォームになればと考えています。いずれは、顧問先と弁護士などとのマッチング機能も実現したいですね。

生産的な仕事に使える時間を生み出すために

労務管理では、意思決定が必要です。その意思決定に従って業務フローが動き、それが従業員に伝わるのです。私たちの事業では、伝える部分の作業を全てシステム化していきます。属人化していた社労士の業務を効率化することで、社労士や企業の労務担当者に、従業員との対話や意思決定など、生産的な仕事に時間を使ってもらえるようにしていきます。

最終的には、クリックひとつ、入力ひとつで労務管理できる世界を目指しています。

株式会社Flucle

株式会社Flucleは、労務管理の課題をテクノロジーで解決するプロダクトを提供する企業。 2021年にリリースした社会保険労務士のための労務相談プラットフォーム『HRbase PRO』は、労務相談の品質向上および効率化を目的とし、システム内で労務相談や情報提供の完結が可能。また社労士が日常的に使用する書式や厚生労働省の公的資料等がクラウド上に大量ストックされており、根拠調査や資料作成の手間を省ける機能を搭載している。最大の特徴は事務所のひな形や労務相談の履歴がクラウド上に蓄積され、事務所のナレッジとして活用していけること。知識の共有化とスタッフ育成の課題が一気に解決できる仕組みを実現した。

代表者名三田弘道
設立日2015年9月1日
住所大阪府大阪市北区西天満5丁目2番6-1404号
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