AIを活用したカルテ作成サービス「medimo」を開発するPleapが1.5億円(第三者割当増資:1億円、デットファイナンス:5000万円)の資金調達実施を明らかにした。
サービスのリリースは2023年6月。医師が診察時に患者との会話を録音すると、SOAP(一般に医療の場で用いられるカルテの記録方式)に沿ったカルテが自動で作成される。医療用語と医薬品名の音声認識や要約技術により、その精度を高めている点が特徴だ。また、インターネット接続がない場合でも、オンプレミス型電子カルテにカルテを転送することも可能。カルテや紹介状作成など、書類作成業務で時間外労働が多くなる医師の業務効率化に貢献する。これまでに200以上の医療機関が導入した。
Pleapは医学生でプログラマーの野村怜太郎氏、中原楊氏、馬劭昂氏が共同で設立した。創業は2022年の5月。創業初期はmedimoとは異なる複数事業を展開したが、医療関係者へのヒアリングを通じて書類作成業務の負担を知ったことや、ChatGPTをはじめとした生成AIの勃興を背景にプロダクト開発を進めてきた。
25年1月には、薬局向けのプロダクト「medimo AI薬歴」のリリースも発表。medimoの音声認識などの技術を、薬剤師の服薬指導のシーンにフォーカスして利用できるようにした。
今回の調達資金はプロダクト開発やチーム体制の強化に充当する。