家具×D2CのCAGUUU、シリーズAで6.5億円ーアプリ開発やEC強化に

家具×D2CのCAGUUU、シリーズAで6.5億円ーアプリ開発やEC強化に

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家具・インテリアブランドの​CAGUUU株式会社は、シリーズAラウンドにおいて総額6.5億円の資金調達を実施。累計調達額が9.5億円に達した。​今回のラウンドでは、既存株主であるジャフコ グループやPKSHA アルゴリズム2号投資事業有限責任組合に加え、新たに本田圭佑氏が率いるベンチャーキャピタルX&KSKやGSR Venturesが出資に参加した。

同社は、家具産地のサプライヤーと連携し、オンラインで直接消費者に商品を届けるD2C(Direct to Consumer)型のビジネスモデルを採用している。中間流通を省くことで価格を抑えつつ、商品の品質やデザイン性を維持していることが特徴だ。自社ECサイトを中心に、楽天市場など複数のオンラインチャネルでも販売を展開している。扱う商品ジャンルは、ソファやダイニングセット、ベッドなど幅広いラインナップを揃えており、デザイン性を重視したセレクトと価格帯のバランスにより、若年層からファミリー層まで幅広いユーザー層に支持されている。配送については、提携する大手物流企業を活用し、日本全国への対応が可能だ。

代表取締役社長の中村 勇輝氏は、大学卒業後、SHEIN Japanの日本代表として日本拠点の立ち上げを主導し、同社を日本の主要なファッションECサービスに成長させた実績を持つ。その後2024年5月に​CAGUUUを創業した。

家具・インテリア業界では、オンライン販売の拡大が急速に進んでいる。従来は実店舗での購入が主流であったが、近年ではECサイトの利便性や商品比較のしやすさから、消費者の購買行動は大きく変化している。特に若年層や共働き世帯を中心に、実物を確認せずに購入する傾向が強まりつつあり、レビューやSNSを参考にした意思決定が当たり前になってきた。

こうした流れの中で、CAGUUUのように中間業者を介さず、産地と連携して商品を提供するD2Cモデルが注目を集めている。価格競争力に加えて、スピーディーな商品展開を実現できる点も、大きな強みといえる。

今回調達した資金は、公式オンラインショップや楽天市場などのECモール運営のほか、公式アプリの開発、さらには事業拡大に向けたマーケティング費用にも充てられる予定だ。こうした取り組みにより、より多くの顧客との接点を生み出し、サービスの質をさらに引き上げていく構えである。

画像は​CAGUUUプレスリリースより

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