不妊治療領域のDX推進するARCHがシリーズAで9億円調達――専門クリニックの第二院開業へ

不妊治療領域のDX推進するARCHがシリーズAで9億円調達――専門クリニックの第二院開業へ

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KEPPLE編集部

不妊治療クリニックの運営、DXを行うARCHがシリーズAラウンドにて、第三者割当増資及び融資による総額9億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

今回のラウンドでの引受先は、ANRI、XTech Ventures、第一生命保険、ブーストキャピタル、西武しんきんキャピタルの5社。融資の借入先は、りそな銀行、みずほ銀行、日本政策金融公庫。

同社は、不妊治療クリニック「トーチクリニック」のプロデュースと、婦人科・不妊治療に特化したシステムを提供する。トーチクリニックでは、ARCHがDXを活用した経営支援を行い、医師や培養士が診療に専念できる環境を整備。患者の待ち時間を短縮して院内業務の効率化を図り、不妊治療と仕事の両立を支援する体制を構築している。さらに、診療や医院運営のノウハウを独自に蓄積し、既存および新規開業医向けに運営支援も提供している。

同社は、女性向け事業に従事していた中井 友紀子氏が2021年6月に設立。中井氏は2009年にオプト(現DIGITAL HOLDINGS)に入社し、デジタルマーケティングや女性向け事業の立ち上げを手がけた後、2013年にコミュニティファクトリーへ転身。同社のヤフーによる買収を経て、2015年にヤフー子会社TRILLの代表取締役に就任した。女性向けメディアを2000万人規模に成長させた実績を残している。その後自身の不妊治療経験を経て、ARCHを立ち上げた。

2022年5月に「トーチクリニック恵比寿」を開業。予約から問診、診察、処方、決済までを専用アプリで完結させる仕組みを導入し、患者の待ち時間を削減。現在、第二院となる上野院の開業準備を進めており、施設展開をさらに加速させる方針だ。

今回調達した資金は医療のDX化推進、独自の医療機関内システムの改良、他院で利用可能なスキームの構築、人材採用および体制強化に充当する。

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  • #妊活
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