希少疾患から肥満症まで、領域特化で開発を加速──スコヒアファーマ、30億円調達

希少疾患から肥満症まで、領域特化で開発を加速──スコヒアファーマ、30億円調達

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内分泌・循環器・腎・代謝領域に特化する創薬ベンチャーの株式会社スコヒアファーマは、第三者割当増資により30億円を調達したと明らかにした。既存投資家のDBJキャピタル、SBIインベストメント、東北大学ベンチャーパートナーズ、ケイエスピーに加え、新規投資家としてBeyond Next Ventures、DCIパートナーズ、京都キャピタルパートナーズ、バイオ・サイト・キャピタル、FRONTEOが参画した。

スコヒアファーマは、2017年に武田薬品工業からカーブアウトして設立された創薬スタートアップだ。内分泌、循環器、腎、代謝領域を重点分野とし、創薬ターゲット探索から臨床開発までを一貫して担う研究開発体制を持つ。治療選択肢が限られる希少疾患や、市場拡大が続く肥満症領域を中心に、複数の研究開発プログラムを進めている。

同社はこれまで、自社創出化合物「SCO-483」をNeurocrine Biosciences社(米国)に導出したほか、臨床段階の「SCO-094」をHuadong Medicine社(中国)に、前臨床段階の「SCO-116」の眼科・皮膚科領域における権利をKuria Therapeutics社(米国)へ導出している。また、肥満症領域ではCelltrion社と新薬創出に向けた戦略的コラボレーションを進め、リード化合物「SCO-940」を見出している。

調達した資金は、主に成長ホルモン分泌不全性低身長症※1を対象とする「SCO-240」と、常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)※2を対象とする「SCO-792」の開発推進に充当する。いずれも第1相臨床試験を完了しているという。

同社は今回の調達資金を、前臨床段階にある次世代プログラムや、新規パイプライン創出に向けた研究活動にも活用する。複数のパイプラインを並行して進めることで、創薬開発に伴うリスクを分散し、企業価値の最大化を図る方針だ。

※1 成長ホルモン分泌不全性低身長症:下垂体からの成長ホルモン分泌不全により低身長をきたす疾患で、指定難病に含まれる。現在は成長ホルモン注射による治療が中心だが、長期間の継続投与が必要となるため、患者や家族の負担が課題となっている。

※2 ADPKD:腎臓に多数の嚢胞が生じ、腎機能が徐々に低下する遺伝性疾患で、こちらも指定難病に含まれる。進行すると透析や腎移植が必要になる場合があり、既存治療では副作用リスクなどから治療継続が難しいケースもある。

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