未来を担う起業家の原点に、TORYUMON TOKYO 2024 Winter 開催

未来を担う起業家の原点に、TORYUMON TOKYO 2024 Winter 開催

KEPPLE編集部


2月3日、U25世代向けスタートアップイベント「TORYUMON TOKYO 2024 Winter Powered by ガイアックス」が開催された。

同イベントはF Venturesが主催。九州の学生向けスタートアップイベントとして2017年3月に初回開催を迎えた。以降は福岡や東京、オンライン上などで年2回のペースで開催している。

プログラムには先輩起業家によるセッションや25歳以下によるピッチコンテスト、ネットワーキングなどが含まれる。注目の若手起業家の話を聞ける機会とあって、注目度も高い。

今回は約400名の起業家やスタートアップに携わる参加者が集まった。学生起業家も多い。TORYUMONは開催ごとに参加者を増やしている。ファーストキャリアにスタートアップを選ぶ学生も増える中、スタートアップに関わる同世代と交流できる数少ない機会として、学生の認知度も高い。

イベントは全5部。トークセッションやピッチコンテストが行われる形で進んだ。

起業経験を若者に余すことなく還元するトークセッション

オープニングの後、トークセッション「次世代起業家のリアル〜挑戦と成長の舞台裏〜」からTORYUMONが開始した。第1部にも関わらず、ほとんどの席が埋まっている。

HAKOBUNEキャピタリストの高橋氏をモデレーターに、注目のスタートアップ3社が登壇した。2018年創業や「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」への選出などの共通点を持つ、新進気鋭の20代起業家の歩みを聞いた。

セッションの様子

左から:HAKOBUNEキャピタリストの高橋氏、Resilire代表の津田氏、Chai代表の西澤氏、emole代表の澤村氏

(画像提供:F Ventures)


第2部のVC10社によるリバースピッチの後は、第3部のトークセッション「急成長スタートアップのリアル〜起業家が切り開く未来〜」が始まった。登壇者はLINEヤフー顧問の小澤 氏、タイミー代表の小川氏、dely代表の堀江氏だ。

事業を行う中でうれしいと感じたことやプロダクト開発の進め方など、急成長を遂げているスタートアップの経験について余すことなく話が展開された。

セッション最中には、参加者からの質問に答える場面も。起業前に読んだ書籍に関する質問など、これから起業を考える若者ならではの質問が飛び交った。

今回、VCの投資担当者と話せるVCブースも設けられた。学生がこれほど多くの投資家に話しかけられる場は他にないだろう。すでに事業構想のある学生だけでなく、これから起業テーマを考える学生の相談も多くされていた。

白熱のピッチコンテスト

後半には、若手起業家によるピッチコンテスト「U25 TORYUMONピッチ」が開催された。審査員は下記の通り。

田島 聡一 氏|Genesia Ventures 代表取締役/General Partner
安元 淳 氏|株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ 代表取締役社長
田口 順一 氏|三菱UFJキャピタル 投資第二部長
萩谷 聡 氏|ANOBAKA パートナー
近藤 絵水 氏|Gazelle Capital インベストメントチーム キャピタリスト
伊藤 颯吾 氏|F Ventures アソシエイト


すでに事業運営をしている企業や事業構想のピッチなど様々だ。三者三様の魅力あるピッチが繰り広げられた。

株式会社Highsto

学校では暗記科目と捉えられがちな歴史を、興味を持って学べるトレーディングカードゲーム「Hi!story(ハイストリー)」の開発・販売を行う。小学生を主なターゲットに、すでに1100部のカードセットを販売した。カードのイラストは生成AIを活用することでコストを下げるなど、トレンド技術を事業に活かしている。今後は行政と連携した学校へのHi!story導入も進める予定だ。

ikigai care

一人暮らしの高齢者向け一人鍋のミールキットを提供。一人暮らしの高齢者が抱える「食事」と「孤独」の課題解決に取り組む。事業は日本と比べて国土も広く、一人暮らしの高齢者が抱える孤独感も大きいアメリカで展開する予定だ。

ikigai careの藤戸 美妃 氏

ikigai careの藤戸 美妃 氏

Smooth

駐車場運営の効率化を目指す。事前にモバイルアプリに車両の番号を登録し、駐車場を予約することで、駐車券の保管や支払いのストレスなく駐車場を利用することができる。今後は既存の駐車場事業者と連携した事業展開に取り組む。

株式会社TIECLAN

TIECLANは、これまでTIEチームとしてYouTubeなどの配信プラットフォームで活動し、チャンネル登録者数123万人、Xのフォロワー数は251万人を超えるなど影響力も高い。(2023年12月時点)今後はeスポーツチームのブランディングやファン層の囲い込みを強化する。

最優秀賞受賞はeスポーツシーン盛り上げるTIECLAN

最後のトークセッション「未来は起業家に学べ〜C向けサービスの立ち上げ戦略〜」の後には、ピッチコンテストの受賞者が発表された。

TORYUMON最優秀賞を受賞したのはTIECLAN代表の森林 大河 氏だ。eスポーツシーンにおいてすでに多くの登録者やSNSフォロワーを持つ点や、これまでの経験をもとに新たな事業に挑戦している点が評価された。

左:TIECLAN代表の森林 大河 氏、右:Genesia Ventures代表取締役/General Partnerの田島 聡一 氏


その他の受賞者は下記の通りだ。

AWS賞:株式会社Highsto 渡辺 拓磨 氏
住友不動産賞:TIECLAN 森林 大河 氏
FAIL UPWARDS STUDIO賞:ikigai care 藤戸 美妃 氏、smooth 泉 房之介 氏

セッション終えても熱気高まる学生同士の交流

ピッチコンテストの結果発表をもってTORYUMONのセッションは以上となったが、イベントはまだ終わらない。

18時からは登壇者や参加者の交流会が実施された。スタートアップに関係する学生がこれほど一堂に会する機会は中々ない。これを機に、積極的に交流する参加者が多く見受けられた。

参加していた学生にも話を聞いた。「起業はしていないが、同世代に刺激をもらえた。」、「学生起業ならではの悩みを同世代と共有できた。」など、スタートアップの世界に足を踏み入れる学生たちにとって有益なイベントであることがうかがえる。

スタートアップ関連政策にも動きがある中、TORYUMONのように若い世代の起業家同士の交流を促す場所が、今後のスタートアップエコシステムにおいて非常に重要な役割をもつことは間違いないだろう。参加者の中には、未来のスタートアップエコシステムを牽引する若手起業家がいるかもしれない。

先達の起業家に刺激を受けた学生たちが起業し、さらにその次の世代にバトンを繋げることができるのか。今後も注目したい。

<イベント概要>
日 時:2024年2月3日(土)13:00 - 19:30
会 場:六本木 泉ガーデンギャラリー


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