コミュニティ型ライブ配信「Palmu」のLight、11.1億円調達──次世代コミュニティ型ライブ配信の確立を目指す

コミュニティ型ライブ配信「Palmu」のLight、11.1億円調達──次世代コミュニティ型ライブ配信の確立を目指す

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コミュニティ型ライブ配信プラットフォーム「Palmu(パルム)」の企画・開発・運営を行う株式会社Lightは、シリーズBエクステンションラウンドで、SMBCベンチャーキャピタル、SBI新生企業投資、Global Catalyst Partners Japan、Spiral Capital、W fund、Macbee eighなどを引受先とする第三者割当増資および、あおぞら企業投資、静岡銀行、日本政策金融公庫からの融資を通じて、総額11.1億円の資金調達を実施した。これによりシリーズB累計調達額は17.7億円、累計資金調達額は21.5億円となった。

Lightはブロックチェーン技術を活用したコミュニティ型ライブ配信プラットフォーム「Palmu」の開発・運営を主事業とする。Palmuは、ライブ配信を軸に、多様な配信スタイルや参加の仕方が共存できるコミュニティ型のプラットフォームだ。配信をした人には、現金に還元できる報酬ポイントを提供。また、Palmuで開催しているイベントに勝ち抜くと、Palmuの広告などへの出演権が得られる。視聴は完全に無料。配信を盛り上げるギフトを使うためのコインも、ログインボーナスや配信の視聴で獲得できることが特徴。

日本のライブストリーミング市場は、いくつかの主要な要因を背景に大きく成長している。なかでも、高速インターネットやモバイル技術の全国的な普及が市場拡大を後押ししている。5Gの本格展開により、ユーザーはより快適でシームレスな視聴体験を享受できるようになった。

加えて、若年層を中心にeスポーツやゲームの人気が高まっており、ライブストリーミングイベントの増加につながっている。こうした需要に応えるプラットフォームが注目を集め、視聴者参加型のインタラクティブなエンターテインメント文化が形成されつつある。

こうした環境変化の中で、ライブ配信は「視聴」だけでなく、ギフトやイベント参加などを通じてコミュニティに関与する体験へと広がっている。Palmuも、配信者・視聴者それぞれが多様な形で関われる設計や、イベントを軸にした参加体験によって、この成長市場の潮流を捉えるサービスの一つだ。

今回調達した資金は、主にプロダクト体験のさらなる向上、コミュニティ運営の安心・安全性強化、事業および開発体制の拡充に充当される。

体験面では、配信・視聴以外にも多様な関わり方を尊重する体験設計や、コミュニティごとの個性を伸ばす仕組みづくりを進める計画である。安心・安全対策では、多様なユーザーが参加しやすい環境や、公平・透明な運営体制、トラブル未然防止の仕組み整備が進められる。また、組織成長や中長期的サービス提供のためのガバナンス・内部統制、採用および基盤強化にも資金が使われる予定だ。

同社は今後も「一人ひとり、一つひとつのコミュニティの物語に価値をもたらすエコシステムを創る」というビジョンのもと、誰もが安心して過ごせる居場所の実現を目指してプロダクト開発と運営に取り組むとしている。

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