数十億円規模の案件が増加、2月から回復
マンスリーレポートでは、前月の日本のスタートアップ市場を資金調達動向の観点から振り返る。あわせて、注目の調達案件を踏まえながら、スタートアップ市場の直近のトレンドを解説する。
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未上場企業の資金調達動向
前月の日本のスタートアップの資金調達総額は419億円(前年同月比15%減)、資金調達件数は169件(前年同月比1%増)だった。過去6か月間の月次資金調達金額推移は以下の通りとなった。
調達総額は、2か月連続で前年同月を下回った。前月号では、2月の調達総額の少なさが一過性である可能性が高いことを指摘したが、2月からは50%増と回復を見せた。数十億円規模の案件が複数あり、特定の大型案件に依存していない点でスタートアップ市場の底堅さが垣間見えた。
過去6か月間の月次資金調達件数推移は以下の通りとなった。
調達件数は、2か月連続で前年同月を上回った。例年、3月の調達発表は多いが、その中でも高水準にとどまっており、スタートアップ市場の強さを裏付けるデータと考えられる。
過去6か月の合計では、調達総額は2,768億円で前年同期比22%減、調達件数は935件で前年同期比6%増となった。調達総額は減少が続いているものの、調達件数は増加しており、小型案件を中心に調達ニーズが強いと推察される。