マンスリーレポートでは、2024年9月の日本のスタートアップ市場を資金調達動向の観点から振り返る。あわせて、注目の調達案件を踏まえながら、スタートアップ市場の直近のトレンドを解説する。なお、本データは公表資料をもとに作成しており、資金調達額には融資も含む。
未上場企業の資金調達動向
ケップルの調査によると、2024年9月の日本のスタートアップの資金調達総額は1,040億円(前月比111%増)、資金調達件数は157件(前月比-18%減)だった。過去6か月間の月次資金調達金額推移は以下の通りとなった。
調達総額は、前月を大きく上回り、今年最高水準となった。Sakana AIを筆頭に、50億円以上の大型調達案件が5件生じたことが主な要因である。
一方、調達件数は前月より減少し、過去6か月間で最低水準を記録した。過去数か月、小型調達の案件数は安定して推移していたが、2024年9月はその傾向に少し変化が見られた。
過去6か月の合計では、調達総額は4,105億円で前年同期比13%増、調達件数は964件で前年同期比6%増となった。
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