ナレッジプラットフォーム「Qast」を運営するanyがシリーズBラウンドにて、第三者割当増資及び北國銀行によるデット・ファイナンスを通じた総額約10.55億円の資金調達実施を明らかにした。
今回のラウンドでの引受先は、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、農林中金キャピタル、横浜キャピタル、ごうぎんキャピタル、アイキューブドベンチャーズ、りそなキャピタル、DE-SIGNキャピタル、アーキタイプベンチャーズ、みずほキャピタル、DIMENSIONの10社。
Qastは、ナレッジマネジメントに特化したクラウドサービスだ。生成AIを活用し、個人のノウハウを引き出して共有しやすくすることで、属人化しがちなスキルや知識を組織全体で活用できる仕組みを提供する。社内で分散しがちな情報をQastに集約し、不明点があればその場で質問・回答することも可能。 組織内の知識を効率的に管理し、個人の成長と組織の事業成長を同時にサポートする。
同社は、法人営業や開発に携わってきた吉田 和史氏が2016年10月に設立。吉田氏は、大学卒業後にIT企業に就職。その後、ゲームアプリの開発を手がけるスタートアップに転職し、事業責任者として新規事業立ち上げに携わる。ユーザーインタビューや市場調査を通じて事業開発の経験を積み、2016年10月にanyを立ち上げた。
Qastは、2019年4月に正式版を提供開始。丸井グループやコニカミノルタなど幅広い企業が導入しており、2024年時点で7万人を超えるユーザーを獲得している。
2024年1月には、QastにAIを機能を実装した「Qast AI」をリリースし、従来手動で行われていた作業をAIが自動化。さらなる業務効率化が可能となった。AIを活用したナレッジマネジメントの革新に注力しており、今後も継続的な成長と社会貢献を目指すという。さらに、2025年末までにユーザー数の大幅な拡大を目標としている。
今回の調達資金は、QastのAI機能強化、新規プロダクト開発、データ連携による顧客価値向上、ナレッジマネジメントの認知拡大などに充当する。
画像はanyプレスリリースより