「GAAAT」運営のRaptors、シリーズBで2億円調達—アートとテクノロジーの融合で海外展開を加速

「GAAAT」運営のRaptors、シリーズBで2億円調達—アートとテクノロジーの融合で海外展開を加速

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アートブランド「GAAAT」を運営する株式会社Raptorsは、三井住友海上キャピタルをリード投資家とするシリーズBラウンドの初回資金調達で、2億円を調達した(第三者割当増資)。 これにより、累計調達額は約4.7億円となった。

同社が提供するGAAATは、デジタル技術とフィジカルアートを融合させた新たな体験価値を創造するアートブランドだ。これまで、国内外のアーティストやデジタルクリエイター、出版社、タレント、アパレル企業など、多様な業種と協業し、アートの共同制作やイベントを実施している。​特に、東急プラザ原宿「ハラカド」での定期的なアートイベントでは数千人規模の来場者を集め、ECサイトの開設を通じてオンラインとオフラインを融合した購買体験を提供している。​

アート業界では、デジタル技術を活用した新たな表現や体験の創出が注目されている。特に、デジタルコンテンツを実物化する技術や、オンラインとオフラインを融合した購買体験の提供などがトレンドとなっている。例えば、NFTアートやARを活用した展示、デジタル作品のフィジカルプリント技術などが広がりを見せている。GAAATは、独自の技術とクリエイティビティにより、2次元のデジタルと3次元のフィジカルを横断する新たな体験価値を提供しており、今後の展開が期待される。

代表取締役の徳橋 佑輔氏は、大学卒業後に通信建設会社に入社し、経営や企画関連の業務を担当した。​その後、2021年10月にRaptorsを設立し、代表取締役としてアートブランドGAAATの運営を行っている。

徳橋氏は、「GAAATが掲げる『アートとテクノロジーで新しい体験価値を創造する』というビジョンは、まさに今、国内外のアーティストやクリエイター、IPコンテンツホルダーとのコラボレーションを通じて世界中に大きな広がりを見せ始めています。本資金調達を契機に、さらなるアート表現開発のためのテクノロジーへの投資とグローバル展開の加速を図るとともに、GAAATならではのアート体験をより多くの方々に届けるべく邁進してまいります。」と述べている。

今回の資金調達は、主に以下の目的で活用される計画だ。​

1.海外でのアートイベント展開:​日本のIPコンテンツホルダーやイラストレーターとのコラボレーションによる海外でのアートイベントの企画・制作。​

2.作品販売チャネルの強化:​イベント開催地とECを統合し、オンラインとオフラインを融合した購買体験の提供と売上の最大化を図るマーケティング活動。​

3.独自のアート製造技術や体験設計の研究開発:​新たなアート表現の開発や、GAAAT独自の製造技法・販売方法に関する知的財産権の取得・保護。​

今後の展望として、国内外でのアートイベントの開催や、新たなアート体験の創出に向けた取り組みを加速させる予定である。​直近では、3月に東急プラザ原宿「ハラカド」で帳はるをし個展、4月には同会場で美樹本晴彦「MACROSS」画集展などを予定しており、アートイベントを積極的に展開していく方針だ。

画像はRaptors HPより

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